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~新しい年を迎えるにあたって~先読みと不退転の気持ちで 長屋 勝彦

2019/01/13
長屋 勝彦

 今年は平成が終わり新しい年号が制定される改元の年である。「平成」は書経の地平天成(地平らかに天成る)と訓読する。その意味は世の中が平穏で、天地が治まるという事である。

 しかし、我が国の経済は平成3年にはバルが崩壊し不良債権が発生しデフレが進行し長期低迷が続く失われた20年に突入し、そのデフレを脱却するためにアベノミックスによる経済政策を打ちだしているが現在も脱却できていない状況にある。

 更に、大国であるアメリカ、中国の国内優先主義政策により資源を持たない我が国は苦境に立たされ持続的発展が期待できない状況にある。

 以上のことから平成という時代は平穏な時代ではなく内在する諸問題を抱え何時その問題が顕在化するか分からないといった時代である。

 このような経済情勢の中、顧問先の中小企業は国等に助成金を活用しながら、製品開発、品質改良、コストダウンにより持続的成長を目指して頑張っている。

 人材面でも資金面でも恵まれない中小企業が生き残る途は誰もが気づいていない市場をいち早く見つけ、製品化するか、誰もが真似できない製造方法の革新により途を切り開く他ないがにあるが、経営資源の乏しい中小企業はアンゾフの製品ベクトルでいう現行市場の深堀という市場浸透戦略がより効果的であると考える。

 そのためには、経営者を始め真に企業存続を憂う従業員の製品開発・技術開発に対する思考力を養う事、即ち理詰めで考え抜き、考えたアイデアを果敢に実行する実行力をつける事にある。

 今年もこのような中小企業の伴走者として思考力と実行力を高めるため全力で支援していきたい。又、同時に企業診断などを通してそのような企業に出会いたいと思うこの頃である。

以上
 

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