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顧客は誰?とつぶやく 吉田健司

2016/11/27
吉田 健司

前回のブログは、ドラッカーの「現代の経営」をテーマとした。そこでも触れたが、私にはもう一つドラッカーの愛読書がある。それは、毎年1回は通読すると決めている「マネジメント」(全訳版)である。私が読んでいるのは、1973年初版「無修正版」4分冊(2008年第1版日経BP社)である。「マネジメント」といえば、「もしドラ」で有名になったので、ご存知の方も多いと思う。また、「もしドラ」の影響もあり、エッセンシャル版マネジメント(2001年初版発行ダイヤモンド社)を読まれた方も多いと思う。私は、日経BP社の「マネジメント」(全訳版)を毎年読んでいるが、毎回新しい発見や気づきがあり、新鮮で楽しい。最近、中小企業の経営者や経営幹部の方と話をする機会が増え、経営を考えることが多くなったためか、あらためてなるほどと思う言葉にたくさん出会う。
特に考えさせられるのが、質問のフレーズである。参考に、「マネジメント(第1分冊)」(日経BP社)よりいくつか紹介する。
「顧客は誰か?」
「顧客にとっての価値は何か?」
「自社の事業は何か?」
「自社の将来の事業は何か?」
「将来、目標を達成するために今何をすべきか?」
私は、ドラッカーの著書で自問自答することの大切さを学んだように思う。頭の中で自問自答するだけでなく、「顧客は誰か?」とつぶやくこともあり、口癖になりそうである。
また、この「マネジメント」は、経営の視点から何かを考えるときにヒントとなるものが必ずあるので、私は、書棚の手に取りやすいポジションにおき参考書としても日ごろ活用している。「現代の経営」とあわせて一読されることをお薦めする。

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