サービスとおもてなし~長屋 勝彦~
サービスとおもてなし~長屋 勝彦~
長屋 勝彦
ある会議に出席するため中央区の区民館に着いた。玄関の掲示板には目的の会議の名前がなかった。出がけに開催場所を確認しないでいつも開催される区民館に来てしまったらしい。携帯で仲間に連絡したが連絡がつかない。その区民館の方に聞いても埒が明かない。
以前、他の区民館の予約状況を調べて教えてもらったことのある区民館のことを思いだした。
通常、会議の予約はインターネットであるが、数年前、急に予約の必要があり、予約状況を知るため、出先からいつも利用する区民館の方に電話で予約状況を聞いたとことがある。その時、その区民館は満員であったが、区民館の方が気をきかし他の区民館の予約状況を調べ、空いている先の区民館を予約してもらったということがあった。
今回もその区民館の方に電話で、訳を言い、参加する会議の本日の区民館の予約について調べてもらえないか聞いた。その結果、目的の区民館を知ることができたが、電話の先から受ける言葉の印象では義務的な感じで、このような電話は面倒というような感じを受けた。同じ区民館の方でも人により違うと感じた。
幸い、間違えた区民館と目的の区民館との距離は近く数分遅れたが、到着することができた。
今回のことは、インターネット対応のモバイル機器を持つか、出がけに会場を確認しておけば起きない問題である。
しかし、翻ってサービス業に身を置く身にとって、単なる決められたことだけをするのではなく、ホテルで釣銭をもち待機しているドアマンのように、顧客の身になり顧客が喜ぶことを積極的にすることが大切であると思うこの頃である。
余談ではあるが、会場に向かうタクシーの中で釣り銭がなく一万円札を出したところ、釣銭がない、持っている細かい金だけでよいといわれ三百円余を払った。運転手の名前を聞いたが名乗らなかった。まさに人はそれぞれである。
以上