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私の読書習慣2 「三読」 吉田健司

2016/05/23
吉田 健司

以前「私の読書週間」で、読書時間について書いた。今回は、私の読書法「三読」について書きたいと思う。私は、ふたつの「三読」を心がけている。一つ目は、1冊の本についての「三読」である、つまり3回読むことである。私の場合、読書をしている間でも、頭の中に別の記憶がよみがえり、目の前の本に完全に集中できないことが多い。そのため1度目は、何が書いてあって、どんな印象を持ったかという段階で終わってしまう。2度目は、じっくり内容をかみしめながら読む。3度目は、その本の評価をしながら読む。そして、この「三読」の結果で、書斎の本棚におけるその本のポジションが決まるのである。時には1度目でポジションが決まってしまう本もあるが。
二つ目は、時間軸を意識した「三読」、私が名付けた初読、積読、再読である。初読は、最初に本を手に入れた時に読むことである。前に述べたように、この時の読み方は、繰り返しての3度読みである。
積読は、通読しないで置いてある状態のことである。一般的に積読の意味は、本を買うだけ買って、読まないで積んだままにしておくこととされているが、私の積読は、初読後に通読しないで積んだままにしておくことである。積むといっても本棚に整理してある。読まない本をとりあえず買うということはしない。資格受験の参考書をまとめ買いすることもしない。積読状態の本は、参考書的に調べものなどに利用している。また、本棚に並ぶ背表紙を眺めていて、何か思いついたときに手に取ることもある。
再読は、積読状態の本を久しぶりに通読で読み直すことである。読み直すことで新しい発見や気づきがある。テーマを決めてまとめて何冊か読み直すこともあるし、一冊の本を集中的に読み直すこともある。年に一度読み直すと決めている本も何冊かある。
再読では、本の書かれた時期を確認すること、自分が購入した時期を振り返ることを行っている。そのため本の書かれた時代、出版された時期などを、出版の年月日や序文などの年月日でおさえながら読むようにしている。当時と今、本の内容は変わらないけれども、自分が色々な面で変わっているので、その本から伝わってくるものが変化している。少しでも成長のあかしを実感できれば良いのだが、自省することの方が多いように思う。

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