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       中小企業の製品開発に係る補助事業活動を振り返って~長屋 勝彦~

2015/06/08
長屋 勝彦

 本年度の中小企業支援のための国等の補助事業は6月8日締め切りのサポイン(戦略的基盤技術高度化支援事業)で終了した。顧問先の紹介で3社のもの補助(ものづくり・商業・サービス革新補助金)と2社のサポインの申請を支援した。

 もの補助申請については3社いずれも相応の技術レベルにあり要点をコメントする程度で申請することができた。その結果についてもかなりの期待が持てる。

 一方、サポインの方はミーティングを繰り返して行くうちにいずれも申請を見送ることとなった。そのうちの1社はライフセーブに関する事業であり社会的に有益な事業であるが現時点では市場規模が限定され、もう1社は3Dプリンターを使用した生体適合性プラスチックによる造形であり社会的に有用で市場規模も期待できるが、当補助事業の変更事項の見落としによるものであった。

 サポインは産(企業)学(大学等)連携により裾野産業である中小企業を支援することにより日本経済の成長を図ることを目的とした中小企業支援策の一つであるが、以前までは補助率は100%となっていたが、改正により産と学の連携によるプロジェクトリーダーが企業の場合の補助率は3分の2、大学等の場合は100%となったことを見落とした。

 即ち、申請にあたり大学にプロジェクトリーダーを依頼するか、企業がプロジェクトリーダーを行う場合は大学に新年度が始まる前に補助額の3分の2の負担額の予算申請を依頼するかを決めないで公募しようとしたことである。

 おそまつともいえるが、申請を決意したのが6月初旬の時点である。見落としたが見落としに気が付いた6月下旬でありそれまでサポインについて考えたことになる。通常、サポイン事業に採択されるには数年はかかるといわれている。ものは考えようであり、大学との連携、事業の市場性の見極め、技術レベルの深耕により来年を目指そうと考えるこの頃である。
以上

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