ブログ » 経営情報更なる飛躍を求めて~三宮のふぐ料理屋板長の話~ 【長屋勝彦】

更なる飛躍を求めて~三宮のふぐ料理屋板長の話~ 【長屋勝彦】

2014/03/10
長屋 勝彦

2013年度の納税申告を済ませ鯖江の顧問先を訪問した。その足で、神戸に立ち寄り、在職中に新規開拓で公私にわたり世話になった中堅商社S社の役員をしておられたM氏を訪ねることとした。M氏とは40年にわたり公私ともに世話になった方で今も時々メール・電話等で連絡を取っている。

 

3年振りの関西出張ということで、てっさ、白子さしみ、てっちり等ふぐ料理にしたつづみをうった。中居さんというか決して美人ではないが女将さんの今風でいえば「おもてなし」もよかったのか、新製品開発に明け暮れた35年前のよもやま話から昨今の経済情勢、阪神淡路大震災、3年前に起きた関東東北大震災の話に花が咲き楽しい3時間があっという間に過ぎた。

 

女将の話ではこの店は、ふぐの専門店で毎年11月にオープンし、ふぐの季節が終わる3月末にクローズドするということである。「店をしめている間何をしているか。」と聞いた。  女将さんは、「もちろん次のシーズンのオープンに備えての準備、勉強をするが、ハワイに別荘を持っているのでハワイに滞在し、テニスをしたり旅行を楽しんでいる。」ということだそうだ。いかにも人生を楽しんでいる様子である。

 

詳しいことは話してもらえなかったが、「この店を初めて45年になる。採算は採れている。開店の11月にはまた来てほしい。」といって名刺を渡された。詳しい話は聞けなかったが、次の開店に備えて更に充実した商売をするための準備は万端整える、再度来シーズンになったらきて確かめて欲しいというように感じた。きっと、板長は仕事に対しても、自分自身の人生設計についても自信と信念を持っておられるのだと思った。

 

コンサルタントの仕事をし始めて間もなくのころ、ある先輩コンサルタントから、「クライアントと研修、面談等で対面している時間は年間時間の4分の一、後の4分の一で仕事の準備をし、残りの半分を就寝時間も含め充電に充てる。」ということ聞いた。同時に、年中仕事に明け暮れている知人の経営者、コンサルタントのことが頭に浮かんだ。人生のワークライフバランスの問題である。人にはそれぞれの生き方があてもよいのではと思い、その店を出た。

 

今年の暮れか、来年早々にまた来てみようと思った。その時は板長から人生設計を含めて経営の在り方について話を聴きたいものである。

 

以上

カテゴリー:  経営情報, 長屋勝彦