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SKKコンサルタントが、経営に関するあらゆる話題をブログとして書いています。

お役に立つ情報が満載ですので、お時間のあるときにでも、ご一読ください。

確定申告の時期の懺悔 【岩本 亨】

2014/02/03
岩本 亨

確定申告の時期である。私は合同会社産業経営研究所(SKK)の代表社員であると同時に、岩本亨事務所の個人事業主でもある。変則的だが、会社の申告と個人事業主としての確定申告をしなければならない。会社決算は9月末なので、この時期差し迫ったことはないが、個人は317日の期限に向けて昨年のデータ入力等を完了させ、申告しなければならない。


普段、経営コンサルタントとして、顧問先等に対して「毎月の試算表は、遅くとも翌月の10日までには作成すべきです」とアドバイスしている。SKKの試算表は翌月初には作成完了しているが、個人のものについては、年間通じて試算表を作成していない。現状で支障はない(と考えている)が、この時期になると、1年分の伝票等を机上に広げて四苦八苦しつつ、自己矛盾に悩んでいる。「他人に『毎月月初には』と言っておきながら、これで良いのか・・・?」と。


毎年の反省の成果(?)で、昨年分については、ゴールデンウィークに4月分までを入力完了していた。その後も毎月入力完了して、今年1月には確定申告準備完了になる心算だったが、この情けない状態。何とかしなければ・・・。


2004年に独立して9回申告しているが、今までは全て失敗! 10回目こそとの決意だったがダメだった。ここに書いてしまったからには、11回目は毎月きちんと試算表ができているはず・・・。来年同じようなことを書かないことを固く(?)決意した次第。

マーケティングの社会的意味 【長屋勝彦】

2014/01/13
長屋 勝彦
2013年12月の日経の私の履歴書はマーケティングの世界的権威で第一人者のフィリップコトラー博士である。コトラーはその中でマーケティングは資本主義のみを前提としたものでも、民間の営利企業のみを前提としたものでもない。国等の行政機関、病院、NPO等の非営利機関も対象とするものであり、それはこれら機関を利用する者いわば顧客のためにあるものであり、社会の発展に貢献するものでなければならない。
この意味で、企業活動に従事する経営者を含めすべての者は倫理を含めコンプライアンス基準に沿った行動をとらなければならないということを述べておられる。
又、博士は現在の経済社会で富める者はほんの一握りの企業、企業経営者であり多数の企業およびその企業で働く者、企業活動に従事しないものは貧困に喘いでいる。いわゆる今日の富の格差を指摘されている。
小職が係っている中小企業の経営品質に係るアセスメントでは市場/顧客、生産・販売・流通、従業員に加えて経営者の社会的責任、経営者の行動が評価の対象となっている。
しかし、このアセスメントでは企業の経営品質を高めることはできるが、富の格差を是正することはできない。富の格差是正は、一企業の問題ではなく社会制度の改革でもあり、この意味では、あえて言えば、行政の領域に関するマーケティングマネジメントの問題でもある。
このように考えると、現在かかわっているコンサルティングでは何ができるであろうかと考える。行政関係では、自治体を相手に研修講師の仕事に携わっているが本格的に行政関連のマーケッティングに係っているわけでもない。
係っている領域は企業の価値創造支援であり、成長支援である。その意味で、今は亡き安田先生の言葉で言うと経営者のインテグリティ経営支援であり、価値創造を高めるためのものづくりに係る支援課と思う新年であり、先生のことが懐かしく思い出された。
以上
以上
カテゴリー:  経営情報, 長屋勝彦

期待値は高まる 【岩本 亨】

2014/01/06
岩本 亨

先日、出張した地方都市で、少し贅沢にランチをしようと小さな日本庭園のある料理店に入りました。庭に面した席(テーブル)が一つ空いていましたが、入口近くの庭から一番遠い席を案内されました。これから混み合うだろうし、一人客だから仕方ないか・・・と思いつつ、こんな対応にもお店の考え方が出てくるのかなと、少し残念な気持ちになりました。

飲食店でランチタイムは掻き入れ時なので、席を調整しながらなるべく多くのお客様が入れるように工夫するのは当然のことでしょう。しかし客の希望を聞かずに、他が空いているのに末席と感じられる席に案内するのは如何なものか?

実は、今までその料理店を接待で3度ほど利用したことがありました。感じの良い接客とおいしい料理に満足していました。だから今回もランチで入ったのです。常連とは言えないまでも、結構良い客のつもりでしたから、なおさらです。

この気持ちをお店に伝えるべきか、否か。お会計の時まで考えていましたが、結局言わずじまい。未だに思い出しています。

良いイメージを持ったお店に対しては、期待値が上がります。それを上回るサービスを提供しないと、評価は下がります。仕事にも人間関係にも通じますね。良いきっかけですから、自分の仕事を振り返ってみたいと思います。

~セルフアセスメントに思う~ 【長屋勝彦】

2013/12/09
長屋 勝彦

毎年11月下旬から12月上旬にかけアセッサーとしてある認証機関の中小企業に係る認証評価を行う。当認証評価は、日本版マルコムボルドリッチ賞に相当する中小企業の経営品質に関するアセスメントで、その内容は価値創造の観点から過去3年間の企業の経営活動の振り返りとその振り返りに基づくこれから3年間を対象とする経営戦略の策定及びその実行計画(アクションプラン)についてのアセスメントである。

 

具体的には顧客価値の明確さ、経営者のリーダーシップの発揮、戦略の有効性・具体性、目標達成度、経営活動の日常化等の評価項目について前述の経営活動を対象として行うが、 中小企業診断にも一脈通ずるものがある。認証評価を通して、物事を論理立てて考え、記述することができる力量、つまり、ロジカルシンキング・ライティング力の向上が期待できると考え、3年前この仕事を始めた。

 

企業診断も認証評価と同様、企業の経営ビジョンの評価、現状分析による課題の明確化、課題解決の方策、方策実現のための実行計画の作成といった企業の経営活動を対象とする診断であるが、企業診断にあたってはSWOT分析による経営戦略の作成方法、計画の作成に仕方についてアドバイスする。

 

一方、コンサルタントとして企業指導に当たる場合はどうか。単なる診断だけでなく方向を示し、その方向に進むための指導を行う。但し、示す方向は企業の経営方針に基づく範囲内のものであり、その範囲を超えた指導はできない。

 

更に、コンサルタントでなく、リーダーとして事業推進にあたる場合はどうか。リーダーを引き受けるにあたり、その仕事に係る責任と権限について経営トップと話し合うが、話し合いが不調に終われば、引受けない。経営トップが変わり、方針が変わった場合はどうか。その事業に情念を持つリーダーは別の組織で事業目的の実現を図ることもある。

 

個人的には、アセッサーかコンサルタントか事業経営者か、いずれが適しているのかを考えながら、今年も車載部品の卸売業者のアセスメントを認証評価した。いずれにせよ来年も、現状に満足することなく常にチャレンジする姿勢で臨みたい。

カテゴリー:  経営情報, 長屋勝彦

成果が上がってこその 【岩本 亨】

2013/12/02
岩本 亨

今年もいよいよ押し迫った。この一年で一番うれしかったことは何か?と振り返ってみた。

昨年来、中小企業の再生支援案件を10件くらい同時並行で進めてきた。そのため、年明けから春先に掛けては対応に忙殺された。仕事の質の低下を危惧しつつ何とか乗り切れたが、顧客から成果物についての追加修正の要望がやや多かった印象がある。そんな中で、特に大変と思われた老舗会社A社の再生計画1年目が、スタートダッシュでき、成果が出せたことが一番うれしかったことだ。

再生が必要な規模の小さな企業は、抜本的な経営改善活動に取り組もうとしても、なかなか実現できない。経営資源である「ヒト・モノ・カネ・・・」すべてに制限があるためだ。それに加えて再生しようとする強い意志と強力な推進力が必須。加えて従業員とその家族、支援金融機関、取引先等の関係者の協力も不可欠。様々な制約条件をクリアして初めて再生が可能となる。

先日A社の支援金融機関向け業績説明会が開催された。経営計画を推進するために登用されているターンアラウンドマネージャー(註:再生請負人と訳される)から説明があった。印象に残ったのは、「この一年間、とにかく業績を上げるために努力してきた。利益を生み出し、結果を出すことがどんな説明にも勝ると考えていた。おかげさまで結果が出せた。」という締めくくりの言葉。血のにじむような努力をし、結果を出せた人にしか言えない、説得力のある言葉だった。

来年、こんな言葉をどれだけ多くの会社から聞けるか・・・。それに向かって私自身努力しつづけなければと、気持ちを引き締めて取り組んでこうと改めて思った。

今年一年、お世話になりありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。