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商売はあきない~ピンチの後にチャンスあり~ 【長屋勝彦】
長屋 勝彦
某商工会議所の総務課長のSさんから携帯に留守電が入った。なんだろうと思い折り返し電話した。話では、今年の4月の移動で商工業振興課長に移動したとのことで、中小企業診断士として関東経済産業局の経営革新等支援機関の認定を受けてコンサルティングを行っている小職に、手が空いたら一緒に仕事をしないかという話しである。
Sさんとは中小企業診断士として登録した平成9年当時、中小企業診断士2次試験で中小企業施策の勉強をしていた時に商工会議所にアドバイザーとして仕事の口があるということを知り飛び込みで売込みをして以来の付き合いである。その時、Sさんから「仕事の依頼は会員を優先して行う。」という話を聞き即座に会員となった。
その縁で、中小企業基盤整備機構(当時の中小企業事業団)の新規事業開発アドバイザーの推薦を頂きアドバイザーの仕事をした。又、中小企業診断士の2次試験合格者に対し行う実務補修の対象企業を紹介して頂いたり、当会議所の研修の講師もさせて頂いたり大変お世話になった。
しかしながら、政権が自民党から民主党に変わった時から中小企業関連の補助金関連の予算が減額され、当会議所は補助金による各種の中小企業支援事業から撤退した。同時にSさんは総務課長に就任され、それ以降仕事が途絶えていた。その間も、アベのミックスの成長戦略と中小・小規模企業施策に関する商工会議所の在り方等について意見交換を続けた。
今回の電話は小職の中小企業に対する思い入れが頭をよぎり電話を頂けたと思う。 小職の使命は1社でも多くのニッチップ企業育成の支援にあたることであり、時間の許す限り、今回の仕事には関わっていきたい。どのような企業に出会うのかが今から楽しみである。久しぶりに今朝のNHK朝ドラでいPalpitationを感じた。(辞書では医学的な意味で動悸という意味)
以上
認定支援機関で補助金を活用して経営改善計画を作成しましょう! 【岩本 亨】
岩本 亨
あっという間に今年も4月である。子供の頃、母が「1月はいく(行く)、2月はにげる(逃げる)、3月はさる(去る)」で、すぐに過ぎてしまうと言っていたことがあったが、まさに実感である。光陰矢のごとし、最近は1年が本当に早い。
2004年7月末で企業勤務を卒業して独立したので、今年まる10年を迎える。ここまで支えていただいた方々に感謝の気持ちでいっぱいである。
昨年度は郷里である島根県の専門家派遣制度である「経営力強化アドバイザー派遣事業」で5社ほど専門家として支援をさせていただいた。郷里に少しでも貢献できることは、非常にやりがいもあり、今後もご縁があれば是非受託させていただきたいと思っている。
昨年度の支援を通して感じたことは、もっと早く開始できていたらこんなに深刻な事態にはなってなかったであろうと思われる先が多かったことである。
昨年(平成25年)3月8日付で中小企業庁のホームページに「認定支援機関による経営改善計画策定支援事業の利用申請を受付けています」(http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kakushin/2013/0308kaizenkeikaku.html)との広報がされている。この事業は以下の様に説明されている。
借入金の返済負担等、財務上の問題を抱えていて、金融支援が必要な中小企業・小規模事業者の多くは、自ら経営改善計画等を策定することが難しい状況です。こうした中小企業・小規模事業者を対象として、中小企業経営力強化支援法に基づき認定された経営革新等支援機関(以下「認定支援機関」という。)が中小企業・小規模事業者の依頼を受けて経営改善計画などの策定支援を行うことにより、中小企業・小規模事業者の経営改善を促進します。
昨年2月の補正予算で405億円が計上され、2万社を支援するとのことであったが、1年が経過した現在でもまだ2,000社強の利用にとどまっている様子である。先日中小企業庁の担当部署にお邪魔し、今後の見通しについてお聞きしたところ、予算が余っていても今年度いっぱいで終了する予定とのことであった。
この事業は大まかに説明すれば、対象となる企業が認定支援機関に依頼して経営改善計画を策定する場合に、かかる費用の3分の2(上限200万円)を補助するというものである。多少の条件があるが、もっと活用すべきだと個人的には強く感じている。
経営の現状を把握して、それに基づいて経営改善計画を作成する。その計画に盛り込まれている具体的な施策をきちんと実行し、積み重ねていくことで、経営改善計画の数値を達成し、経営の健全化を実現するのである。
当たり前のことと思われるかもしれないが、できていない中小・小規模企業が多い。私が関わっている企業再建・承継コンサルタント協同組合も認定支援機関だが、この制度を活用して既に50件近くの経営改善計画策定に取り組んでいる。
メイン金融機関の考え方によって、対応が極端に違うが、専門家派遣制度との組み合わせにより、一層効果的な支援が実現できると思う。是非、検討していただきたい。
更なる飛躍を求めて~三宮のふぐ料理屋板長の話~ 【長屋勝彦】
長屋 勝彦
2013年度の納税申告を済ませ鯖江の顧問先を訪問した。その足で、神戸に立ち寄り、在職中に新規開拓で公私にわたり世話になった中堅商社S社の役員をしておられたM氏を訪ねることとした。M氏とは40年にわたり公私ともに世話になった方で今も時々メール・電話等で連絡を取っている。
3年振りの関西出張ということで、てっさ、白子さしみ、てっちり等ふぐ料理にしたつづみをうった。中居さんというか決して美人ではないが女将さんの今風でいえば「おもてなし」もよかったのか、新製品開発に明け暮れた35年前のよもやま話から昨今の経済情勢、阪神淡路大震災、3年前に起きた関東東北大震災の話に花が咲き楽しい3時間があっという間に過ぎた。
女将の話ではこの店は、ふぐの専門店で毎年11月にオープンし、ふぐの季節が終わる3月末にクローズドするということである。「店をしめている間何をしているか。」と聞いた。 女将さんは、「もちろん次のシーズンのオープンに備えての準備、勉強をするが、ハワイに別荘を持っているのでハワイに滞在し、テニスをしたり旅行を楽しんでいる。」ということだそうだ。いかにも人生を楽しんでいる様子である。
詳しいことは話してもらえなかったが、「この店を初めて45年になる。採算は採れている。開店の11月にはまた来てほしい。」といって名刺を渡された。詳しい話は聞けなかったが、次の開店に備えて更に充実した商売をするための準備は万端整える、再度来シーズンになったらきて確かめて欲しいというように感じた。きっと、板長は仕事に対しても、自分自身の人生設計についても自信と信念を持っておられるのだと思った。
コンサルタントの仕事をし始めて間もなくのころ、ある先輩コンサルタントから、「クライアントと研修、面談等で対面している時間は年間時間の4分の一、後の4分の一で仕事の準備をし、残りの半分を就寝時間も含め充電に充てる。」ということ聞いた。同時に、年中仕事に明け暮れている知人の経営者、コンサルタントのことが頭に浮かんだ。人生のワークライフバランスの問題である。人にはそれぞれの生き方があてもよいのではと思い、その店を出た。
今年の暮れか、来年早々にまた来てみようと思った。その時は板長から人生設計を含めて経営の在り方について話を聴きたいものである。
以上
「従業員を育て、やる気を引き出す方法」セミナーで 【岩本 亨】
岩本 亨
先日、とある県の酒販卸組合の2時間の勉強会に講師として呼んでいただいた。テーマは「従業員を育て、やる気を引き出す方法」。事前情報では参加者は20名ほどで、経営者、役員、管理職とのこと。トップマネジメントとミドルマネジメントが混在している。
最低限は取り上げるにしても、モチベーション理論やリーダーシップ論、組織論等々の概論をお話ししても、「へーそうなんだ・・・」で終わってしまう。かといってケーススタディに取り組む時間はない。「明日から仕事で使ってもらえるような機会」にしたいと考えて内容を検討した。
会社員として働いている妻に意見を聞いたり、私自身が今まで仕事してて、最もやる気になったのはいつだったかな?と思い起こしたりもした。タイムリーに出版された、稲盛和夫氏の書籍「従業員をやる気にさせる7つのカギ」も読んでみた。
そして今回の勉強会でお伝えするメッセージを決めた。それは「自分がやる気になったきっかけを、部下にも与えてみましょうよ」と「知っていることでも実践しなくちゃ意味ないですよね」ということ。つまり「きちんと褒める(評価する)こと」と「部下とよくコミュニケーションをとって、認めてあげつつ導くこと」。
それぞれの体験と知識をおさらいして、それを実際に仕事で活かしていたかどうかを振り返ってもらい、明日から活かせるよう考えてもらうことにした。
2時間はあっという間に過ぎ、手ごたえは感じられた。主催者側責任者より「岩本先生の研修は、ユニークなアプローチで、良いですね」というコメントもいただいた。お聞き下さった方々の仕事で、少しでもお役に立てばと思っている。
45年振りの大雪に思う~おもてなしの心での除雪 【長屋勝彦】
長屋 勝彦
2月8日は45年ぶりの大雪で東京も27㎝の積雪となった。当日は月1回開催する研究会の定例会であったが中止となった。お蔭で翌日の日曜日に予定していたクライアントへの報告書の作成に時間を費やすことができたが、土、日と2日に亘り除雪作業をすることとなった。
雪は未明から降り始めたが除雪に当たり作業を楽にするために融雪剤を道路に撒いた。その道路を隔てた真向いの家は南に面し、その家の住人は昼間の日照により自然に雪が融けると思い、これまで除雪をしたことがない。その道路の除雪はその住人と共同ですればよいがこれまで共同で除雪したことはない。今回も、その人は、自然の融雪に期待する思い、その家の塀から若干離れたところまで融雪剤を撒いた。
積雪が数センチとなったところで1回目の融雪をした。融雪剤をまいていないところと比較すると積雪量は明らかに少なかった。除雪は農作業に慣れているのかそんなに疲れるものではなかった。1回目の除雪後再度融雪剤を撒いた。
午後になり積雪が数センチに達したところで2回目の除雪をした。吹雪の中での作業であったが、夜半にかけて積雪が更に増えると考え、雪がなくなるまで完全に除雪した。今回も作業後、除雪剤を撒いた。
翌朝、雪はやんでいたが、3回目の除雪をした。融雪剤を撒いた道路の積雪は数センチ程度であったが、除雪剤を撒いていない場所は30センチ程度であり、融雪剤の効果は大きかった。
融雪剤の成分は塩化カルシウムで、塩害という意味では環境に優しいものとは言えないが、今回の除雪作業は雪の中を歩行する人、運行する車のことを考え、人や車の行き来に支障のないところまで除雪するという気になり、実行したことは自分自身にとって意味があった。
それは、前日、理髪店の経営者と良質のサービスを提供するためのおもてなし研修についての話しが頭をよぎったのかもしれない。今は後の人のことを考え行動できたことに満足している。
以上