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SKKコンサルタントが、経営に関するあらゆる話題をブログとして書いています。

お役に立つ情報が満載ですので、お時間のあるときにでも、ご一読ください。

日本経済のために! 【岩本 亨】

2014/07/07
岩本 亨

私は中小企業診断士という国家資格を持って、中小企業支援を主要テーマの一つとして日々活動している。

企業再建・承継コンサルタント協同組合(CRC)にも所属し、一週間のうち5日ほど中小企業の経営再建支援で、19県、東海4県、中国5県の合計19都県を飛び回っている。

先日、会食の際にたまたま隣に座った中小企業の社長と、「何を目的に仕事をするのか?」という話になった。私は大真面目に「日本経済の持続・発展のため」と自分の考えを素直に発した。するとその社長は「大ぼらを吹くのもいい加減にした方が良い」と反論した。

私自身、微力ながら中小企業の経営改善・再建に寄与することを通して、地域経済の持続・発展に貢献していると確信している。その積み重ねは間違いなく日本経済の為になっていると思っている。

一方で社長は、自分の会社の事業に命がけで取り組んでいる。それは従業員の為であり、取引先の為であり、自分の為でもある。視点を代えればそれが地域経済の持続・発展に貢献し、日本経済を支えているとも言える。

日々の仕事に集中すればそんなこと考える余裕はないのかもしれない。しかし、結果的には行きつく先は同じである。意識せずともそのような仕事をたゆまず続けていけば、いつかは同じところに向かっていたことが認識できると思う。いずれにしても大事なことは一所懸命ということになるのかもしれない。

創造空間に遊ぶ~竹生島参詣~ 【長屋勝彦】

2014/06/09
長屋 勝彦

 沼津で仕事をした。翌日の午後から鯖江に行くことになっていた。翌日午前中はブランクとなるので、沼津で仕事を終えたら東京に戻ることも考えたが、その足で彦根に泊まることにした。彦根に泊るのは大学受験の時であり半世紀振りということになる。

 彦根といえば、彦根城であるが半日を彦根城で過ごすことは退屈すぎるので竹生島に行き竹生島神社(正しくは都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)という)に参詣することにした。都久夫須麻神社は日本書紀にもあるが、雄略天皇3年に浅井姫命を祀る小祠が建てられたのが創建と伝えられる。

 竹生島といえば、NHK大河ドラマ軍師官兵衛の中で織田信長の与力として付属された豊富秀吉の軍師竹中半兵衛も信仰した島であり、半兵衛と竹生島の関係を紹介する記念展示「軍師竹中半兵衛も信仰した竹生島」が開かれていたので見学した。展覧会には竹生島を参詣した織田信長、豊臣秀吉の絵画が展示されていたが色あせることなく鮮やか色映えであった。係の方にこの絵画の書かれた年代を聞いたが参拝当時の絵画であるということであった。

 竹生島は昔の面影がそのまま残っており、当時にタイムスリップしたような気持ちになった。自分にとって竹生島といえば、学生時代謡曲クラブで唸っていた時先輩から指導を受けた曲であり、当時のことが目に浮かび懐かしく思った。

 旅行をしているとこれまで過ごしてきたことが懐かしく偲ばれるが、旅行中も今の仕事について考える。沼津の仕事をどのようにして他企業とのコンソーシアムを作り発展させるのか、鯖江の会社の行く先はということが頭をよぎる。

 大阪時代に世話になった得意先の先輩は創造空間という会社を作り東南アジア関係の仕事をしている。何故、その会社が創造空間か今度会ったら聞いてみようと思う。今の自分にとって、旅をし、旅先で思考することが創造空間かと思う。又、中小企業の軍師として、顧問先の企業を一流企業に育てるのも意味があるかとも思い竹生島を後にした。
                                                                                                         以上

カテゴリー:  経営情報, 長屋勝彦

忘れ物預かり所で感謝! 【岩本 亨】

2014/06/09
岩本 亨

このコラムにも鉄道関連でずいぶん苦情めいたことを記述してきた。今回は感謝の意を込めて。

生来、そそっかしい性格である。それを自覚して、普段は気を付けている。しかし、仕事が立て込んで来たりして余裕がなくなってくると注意散漫になってしまう。先日も名古屋から新幹線で帰京する1時間40分の間、ずっと仕事をしていた。仕事用携帯電話でメールを何件か送った。東京に着いて、時間が押していたので、きちんと確認せずに席を立った。神田の事務所に向かう途中、山手線内でその携帯電話が無いことに気付いた。事務所に着き、担当窓口に電話し、教えてもらった東京駅の忘れ物預かり所に向かった。忘れ物は電車の清掃係の方々が見つけ、登録したりして預かり所に届くまでに2時間くらいかかるとのことだった。17:53東京駅着の電車に忘れて、取りに行ったのが19:30。案の定、まだ届いてなかった。「ホームの事務室で一時保管されている携帯電話があるのでそれかもしれない」とのこと。場所を教えてもらい、ホームの事務室に向かおうとした。その時、預かり所の方が、「あなたの携帯だと良いですね」と声を掛けてくれた。困っている状況で、優しい言葉。嬉しかった。毎日毎日何件もの忘れ物の対応をして、もういい加減にしてくれ!と思うのが普通だと感じる。忘れ物をしてしまって反省しつつ困っている人に対して「忘れたあなたが悪いんでしょ」と言わんばかりの対応をされても仕方ないのだが、そうではなかった。

「お・も・て・な・し」という言葉が流行語となり、その背後にある思いやる気持ちそっちのけで言葉だけが発信されているように思うが、心ある対応は感動を呼ぶ。本当にありがとうございました。

高野山を歩いて 【長屋勝彦】

2014/05/13
長屋 勝彦

 中小企業診断士の仕事を始めて17年経過するが、初めて5月の連休を利用して3泊4日の日程で関西に出かけた。どこに行くか迷ったが、多くの有名な武将の墓地がある高野山に行き、宿坊に泊り、トレッキング-をすることとした。

 高野山のトレッキングコースは、女人堂から奥の院前に至る6.6㎞の高野山女人堂コース、奥の院前から一ノ端に至る9.3㎞の高野三山コース、九度山から高野山大門に至る22㎞の高野山石道コースがあるが、今回は時間的制約から、3のコースのうち最も距離の短い高野山女人コースを歩いた。

 山道は予想したほど険しくはなく、なだらかで歩きやすく満開の石楠花、高野槇に見とれながら、木漏れ日の山道を歩くことができ、心が癒された。途中で何人かの人と出会ったが年配の方(自分も年配であるが)もおられ、軽装でハイキングを楽しんでおられるようであった。

 もう一つの目的である、金剛峰寺をはじめとした寺院巡りは素晴らしいとは思ったが深い感動を覚えることはなかった。武将の墓にしてもそれぞれの武将を彷彿させるものではなかった。

 自宅に戻って家内から、「今回の旅行は楽しそうでなかったようですね」といわれた。
 昨年の熊野古道トレッキングは険しい山道を歩き切ったという満足感、達成感があったが、今回の旅行は、武将の墓についての感動もなく、トレッキングも楽なものであり得るものがなかったということであるように思う。しかし、宿坊で阿字観(瞑想)できたことは良かったのかと思う。

 昨年の大雲取り、小雲取りコースと異なった、別の十津川コースにより来年は熊野古道を歩きたい。歩く中で、坐禅でいう無になり、宿坊で行った阿字観でいう宇宙と一体化した自分になり、今の仕事を見てみたい。

                                                                                                         以上

カテゴリー:  経営情報, 長屋勝彦

恩は後輩に返しましょう 【岩本 亨】

2014/05/05
岩本 亨

中小企業診断士として独立したばかりの頃なので、10年くらい前(2004)の話。私は中小企業診断士の勉強会である「YCS(安田コンサルティングセミナー)」に参加していた。主宰者の安田平八先生(故人)は、中小企業診断士の大先輩で、当時75歳ながら精力的に後進育成に尽力されていた。YCSの定例勉強会でご自分の体験としてお話しになった内容を紹介したい。

大学時代にお世話になった先輩に「御恩は必ずお返しします」と言ったところ、「私に返さなくても良いから、その分、後輩に返しなさい。先輩に返したところで繋がってはいかない。私もずいぶん先輩にお世話になった。それを今、あなたたちに返しているだけだ」と返事されたとのこと。

「恩は受けた方にお返しするのが当たり前」と思っていた私は、その考え方に感動した。それ以来、恩を受けた先輩諸氏へは感謝をしつつも、「後輩に返す」ことを心掛けている。

先日、YCSの後輩が出産を目前にして、勤務していた税理士事務所を退職した。私もお世話になった事務所で、しかも私が紹介したて就職してもらったこと。彼女のご主人が中小企業診断士受験の際に、私とご縁があったこと。等々で以前より親しくお付き合いさせていただいている。そこで、私の妻とともにお疲れさま&出産頑張っての意味を込めて招待し、4人でささやかな会食をした。

非常に楽しいひと時を、幸せいっぱいの夫妻と過ごし、4人とも終始笑顔だった。会食が終わって「安田先生の教えの通り、後輩に返してね」と言って解散した。

ところが、しばらくして、「お教えは重々承知ながら、ほんの御礼の気持ちです」とのメッセージとともにお礼の品が送られてきた。「あの夫婦らしいね」と妻と苦笑しながらも、出産祝いに我が家でホームパーティーでも開こうかと思案中である。