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昔取った杵柄であるが今は通用しない 長屋 勝彦
長屋 勝彦
この度、様々な経緯から顧問先の社長の依頼により、これまでの事業分野から完全に撤収し、技術面でのシナジーはあるが市場面でのシナジーが皆無に近い中小機能性樹脂メーカーの用途開発に係ることとなった。
化学メーカーに勤務していた三十数年間の大半は化学品、合成樹脂の開発・販売に携わった経験から今回の製品開発も市場特性、技術特性については理解でき、どのような事業展開が必要かは明確することはできるが、長年のブランクにより当業界での人脈は絶えている状況で、市場開拓が思うに進まない。
潤沢な資金があれば市場調査ということも考えられるが、中小企業であり不可能である。ホームページを作成しインターネット上に情報公開をしてもよいがその効果は直接的でない。又、学会等で成果を発表することも考えられるがこの効果も同様に直接的ではない。
市場開拓の定石は、「当該市場に大きなインパクトを与える企業のライトパーソンに直接自社製品を売り込むことである」といわれる。
時間という制約はあるが、急がば回れ、該当する事業分野の企業の設計、研究開発に携わる部門のライトパーソンに飛び込み営業を掛けるより打つ手はないと思う。
今でも、何故この仕事に係ったのかと自問自答する。
社長と面談し完全撤収してまでも新規事業をやり抜こうとする強い意志、使命感に感銘を受けた面もあるが、久しく遠ざかっていた新製品開発の虫が起きたのではないかとも思う。
幸い、社長は手堅い経営を目指す、技術志向の人物であり、豊かな夢を描き産学官を巻き込んだビジネスモデルを構築していきたい。この企業が未来に羽ばたき成長することを願うこの頃である。
以上
事業承継マネージャー講座を受講中
岩本 亨
私は企業再建・承継コンサルタント協同組合(CRC)にも関与して活動している。中小企業に特化した再生支援、承継支援をするために、金融機関の本部の経営支援担当部署や会社の経営者と日々、情報交換や意見調整をしている。
日常が忙し過ぎると集中してなかなか勉強する機会を作ることができない。 今年からCRCで「事業承継マネージャー講座」を新規開講した。1月23日が初日で、土日を使って6日間の講座である。久しぶりに一日7時間の講座を受講したが、集中して知識を得たり整理することは、仕事にも有効だと改めて感じた。
事業承継については、経営者が70歳を超えても意思表示をしないケースがある。
不幸な例では承継準備もせずに亡くなってしまうこともある。そうなると経営者を突然失って会社が動揺し、様々な悪影響が出てしまう。
他にも3分の2以上の株式を保有する経営者が認知症を発症して意思表示できなくなってしまうケースもある。議決権を行使して意思決定できなくなるということは、会社を船に例えると、舵を失ってしまうことである。
ゼネラルエレクトリック(GE)のCEOだった時のジャック・ウエルチ氏の言葉として「経営者の最大の仕事は後継者を育てること」と雑誌のインタビュー記事で読んだことがある。これは企業の規模を問わず当てはまることだ。
再生支援・承継支援で様々なケースに遭遇する。現場対応力と関連知識の習得は車の両輪のようなものだと改めて感じた。これからも機会を作って積極的に他のテーマについても学んでいきたいと思う。
机の上を片付けよう!! 吉田健司
吉田 健司
ある企業の社長との5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)の話をきっかけに、私は会社に勤めていたころの経験を思い出した。
スペースの限られた机の上に複数の書類を広げて様々な作業を行う、並行して電話による照会・説明・交渉などを行う、あるいは相談・打合せなどを行う日々が続くうちに、いつの間にか机の上に書類の山ができてしまう。整理整頓を心がけているつもりでも、なかなか根本的な解決ができない。書類がたまる。仕事が遅いといわれる。はやる気持ちが仕事の質を低下させる。そんな悪循環に陥った経験はないだろうか。
このような状態を改善するヒントを、私は生産管理のノウハウに見つけた。当時の仕事の流れは、大きく括ると新たな書類と手持ちの書類をあわせて内容を点検し上司決裁に廻すというもので、投入した原材料・仕掛品に加工・組立てなどで付加価値をつけ、次におくる工場の工程とよく似ていることに気が付いた。
以後、生産管理は非製造業に勤める私の学びのテーマとなった。特に、IE(インダストリアル・エンジニアリング)の手法が役に立つ。ムリ・ムダ・ムラを見つけて改善していくための科学的な手法のいくつかは、工場以外の様々な職場で活用できると考えている。
5Sは工場をきれいにすることが目的ではなく、現場改善であり、生産管理の改善の出発点であるともいわれる。あわせて職場環境の改善であると思う。労働安全衛生法の目的は、職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することである。その労働安全衛生規則に「清潔」に関する条文がある。「事業者は、日常行う清掃のほか、大掃除を、それぞれ6か月以内ごとに1回、定期に、行わなければならない」とされている。清潔とは整理・整頓・清掃の維持であり、しつけとは決められたことをいつも正しく守る習慣のことであるから、5Sは生産管理面だけでなく職場環境面でも重要であると思う。
~安田先生を偲んで~集中力と執念でメイクビジネス 長屋 勝彦
長屋 勝彦
今年で中小企業診断士として独立して19年になるが、この時期になるとお世話になりご指導いただいた先人、先生のことが思い出される。一人は診断士の3次試験である診断実習(現在の実務補修)に参加した時の指導員の先生(今は亡き長谷川先生)に紹介された当時の東京都中小企業診断協会中央支会(現在の東京都中小企業診断士協会中央支部)の士会長で今は亡き安田平八郎先生のことである。
安田先生には先生の主催されるYCS(現在の東京都中小企業診断士協会の主催するマスターコースの一つで、先生が4年前亡くなられるとともに閉会)に入会し先生の指導を受けた。また、今から10年前の1月の研究会に当塾の講師として登壇の機会をいただき、「診断先との顧問先契約のコツ」というテーマで話をさせていただいたことが昨日のように思い出される。
今でもYCSで話した「仕掛けて待つ」という考えのもとに仕事をしている。折りしも新年早々、日本ではトップクラスの理髪店から、当店のリーダークラスを対象とした、「サービス業のマーケティングマネジメント」の研修テーマをいただき一年間にわたり夜間の研修をさせていただくことになった。
又、当店とは中小企業診断士になり茨城県中小企業振興公社の東京事務所に勤務していた頃からの常連客でもある。当店は組織の活性化とともに、グローバル展開を目指している企業であり、当店リーダーの成長性支援に係ることができると思うと、わくわくする気になる。
朝ドラの「あさがきた」で『商売いうんは、先を見る目と、その道を貫く覚悟がのうてはあかん』というセリフがある。「成長意欲のある企業の支援」という中小企業診断士としてのビジョンのもとに、限りある人生ではあるがあきないでこの道を進もうと意を強くした。
反面、独立の時に世話になった先人の企業とは代替わりにより今年から関係が薄くなった。諸行は無常である。今後も変化に対応し価値観を共有する人とともに感動しながらこれからも「メークビジネス」を目指して進んでいきたい。
以上
弊社の目指すところ
岩本 亨
本年もよろしくお願いいたします。年末から商工団体向け会社案内の原稿を作成しています。冒頭の代表者挨拶をまとめながら、改めて弊社の目指すべき方向を整理してみました。以下、転載します。今後、加筆修正があると思いますが・・・。
地方創生や一億総活躍社会など国の政策を反映して、商工会・商工会議所の役割もクローズアップされています。発達計画の認定制度など新しい取り組みも行われています。
規模が小さな企業を会員としてお持ちの商工会議所、商工会等の商工団体に今求められているのは、聞き慣れない支援手法や目新しいノウハウ提供、奇抜なセミナー企画ではありません。
経営革新計画の策定件数、モノ補助等補助金の申請・受理数、マル経融資の実行数、会員向けセミナーの開催数等のカウントできる数字でその団体の企業支援活動の評価をする傾向があります。一方で専門家も計画策定や補助金の申請支援で、仕事をしていると錯覚している方が散見されます。
大切なのは、支援した企業の経営がしっかりし、社会貢献されること、従業員や取引先等の関係先が幸せになることです。
商工団体や専門家の企業支援は、経営者に基本を積み重ねることの大切さを理解してもらい、実践してもらうという普遍的なことです。これができていない経営者があまりにも多いことに驚かされます。
弊社は、特にこの大切な基本の実践を支援したいと考えています。自分で何ができるのかを真剣に考えている経営者の皆さん、熱い思いを持って活動している経営指導員の方々と一緒に仕事をしたいと常々考えています。
少しでもお役に立てることができれば幸甚です。
弊社が目指すのは以下の二つです。
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ポテンシャル相応の業績を上げていない中小企業の活性化
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ポテンシャルがありながら、経験が薄いために活躍できていない若手中小企業診断士の発掘・育成
商工団体様には以下の二つのサービス提供を中心にお役に立ちたいと考えています
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専門用語を使わない、わかりやすく実践的なセミナー
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日々の活動の積み重ねによる実績にこだわった、経営者に寄り添った支援