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私にとってのコーチング2 吉田健司
吉田 健司
昨年の2月のブログで「私にとってのコーチング」について書いた。そして、そのブログの最後に「自己改善のスキルとして、コーチングに向き合うことをお薦めしたい。」と書いた。この自己改善のキーワードとして、私は、自省とメタ認知を多用しているが、これらは自分自身をコーチングするきっかけにもなると思う。
メタ認知で自分を客観的に認識し、自分と対話しながら、自分に質問しながら、自分自身の潜在能力や問題の解決策を自主的に引き出し、目標達成を目指すことが習慣となれば、自分へのコーチングは何処でも何時でもできるので、働き方が大きく変わると思う。何処でも何時でもできる点では、考えることも同じである。論理的思考スキルを活用して考える習慣をあわせて身につけたいものである。
私は、顧問先企業でコーチングを含めたコミュニケーションスキルを学ぶことの大切さを伝えている。自分自身とコミュニケーションするにしても、他人とコミュニケーションするにしても、基本的なスキルを学んで身につけることは大切である。
勉強する、学問をする、教えを受けたり見習ったりして知識や技能を習得する、経験や体験を通して知識や知恵を得るなどの時間を惜しむことなく学び続けてほしいと願っている。
コミュニケーションに関して最近腹落ちしたことがある。
コミュニケーションに関する研修資料や書籍に登場するアメリカの心理学者メラビアンの法則の数字についてである。例えば、言葉などの言語が7%、音声が38%、態度・表情が55%とされている。私はこの数字が初対面の人を認識する割合という記述を読んだとき、なるほどと思った。
ビジネスにおいて初対面の人とコミュニケーションする機会は多い。したがって視覚情報の影響度に留意するとともに、伝わりにくい言語情報を伝える技術を高める努力が大事だと再認識している今日この頃である。
自己啓発を考える 吉田健司
吉田 健司
厚生労働省から平成27年度「能力開発基本調査」の取りまとめ結果が、公表されている。
以前一度テーマとして取り上げたが、「能力開発基本調査」は、国内の企業・事業所と労働者の能力開発の実態を明らかにすることを目的として、平成13年度から毎年行われている。
この調査のうち、個々の労働者の教育訓練の実施状況などを調べる「個人調査」から、正社員の自己啓発に注目してみた。
①自己啓発の実施方法
ラジオ、テレビ、専門書、インターネット等による自学、自習(49.4%)
社内の自主的な勉強会、研究会への参加( 29.1%)
社外の勉強会、研究会への参加( 24.1%)
民間教育訓練機関の講習会、セミナーへの参加( 22.9%)
通信教育の受講( 19.4%)
②自己啓発を行った主な理由
現在の仕事に必要な知識・能力を身につけるため(84.4%)
将来の仕事やキャリアアップに備えて(59.0%)
資格取得のため(32.0%)
③自己啓発における問題点
仕事が忙しくて自己啓発の余裕がない(59.3%)
費用がかかりすぎる( 29.7%)
家事・育児が忙しくて自己啓発の余裕がない( 21.8%)
どのようなコースが自分の目指すキャリアに適切なのかわからない( 20.4%)
自己啓発とは、「能力開発基本調査」の用語解説によれば、労働者が職業生活を継続するために行う、職業に関する能力を自発的に開発し、向上させるための活動をいう( 職業に関係ない趣味、娯楽、スポーツ健康増進等のためのものは含まない。) 。
上記調査結果から、企業が能力開発の基本を自己啓発と位置づけ推進するには、支援制度の充実だけでは足らず、その必要性について従業員の認識を深めることが大切と学んだ。
自己啓発と職場での計画的OJTや職場外研修とのかかわりをあらためて考える今日この頃である。
我が人生 ~長屋勝彦~
長屋 勝彦
古代インドでは人生を学生期(~25歳)、家住期(25歳~50歳)、林住期(50歳~75歳)、遊行期(75歳~)の四つに区分しそれぞれに応じた生き方を示している。
中国では人生を四季に例え青春(16歳~30歳前半)、朱夏(30歳前半~50歳前半)、白秋(50歳前半~60歳前半)、玄冬(60歳前半以降)と季節ごとに色をつけている。
最近読んだ五木寛之氏の「百歳人生を生きるヒント」では人生を登山に例え、40歳代までを登山、50歳以降を下山とし50歳代、60歳代、70歳代、80歳代の生き方(下山の仕方)について説いている。
ちなみに、50歳代は立ち止まって決断する時期、60歳代は決断を実行に移す時期、70歳代はその成果を楽しむ時期、80歳代以降は自分ファーストに生きる時期、としている。
五木寛之氏の著書にあるように、2007年に生まれた人の平均余命は107歳であり、同氏の年齢の84歳でも100歳まで生きる確率は3%である。このことからも、同氏の説には納得性がある。
例えば、40歳代までは自分の将来の目標、50歳代は決断する条件というように、年齢に関係なくすべての人はこれからの自分の人生を考えることは意味がある。
翻って、自分自身を振り返ると、定年(当時60歳)2年前に仕事を長く続けていきたいと思い中小企業診断士の資格を取得し勤めていた会社を辞めたのは良かったと思う。勿論、会社在籍時代に培った知識、キャリヤ、人脈が活用できたことは言うを待たない。
退社の翌年、おぼろげながらも将来ビジョンを描き中小企業診断士として独立した。その後、幸い60歳代、70歳代と諸先輩のお蔭により自分自身のデザインした生活を送ることができた。これからは自分ファーストということであるが、これまで通り中小企業支援、若い人材の育成に努めていきたい。但し、報酬をお布施と考え、自分自身を高めることにも時を費やしていきたい。
以上
孫の成長を実感した出来事 吉田健司
吉田 健司
小学六年生の孫が冬休みに入り、今年も泊まりに来た。そして、いつものように「通知表(あゆみ)」の内容を私に報告にきた。通知表を見ながら孫と短い言葉を交わす時間を、私はとても楽しみにしている。
今回はちょっとした驚きがあった。
通知表の項目の一つに「総合的な学習の時間の記録」がある。テーマは、「12才のハローワーク」で、先生のコメント欄には、経営コンサルタントに興味を持ってインターネットや本を使って調べたこと、働くことを考えるきっかけとなったことなどが書かれていた。
私の知っている孫の日常からして、「経営コンサルタント」に興味を持つということは少し意外であった。
私が経営コンサルタントの仕事をしていると話すと、「え、本当?」と、とても驚いた様子であった。私の名刺や写真付きの会社のパンフレットなどを見せると、しばらく見入っていたが、「中小企業診断士の資格を持っているの?」と質問されたので、今度は私が驚いた。
中小企業診断士を知っているのかと尋ねたところ、「調べたものに載っていた」と返ってきた。外見からではなく、孫の成長を実感できた出来事であった。
小学生のときに、仕事に対する自己イメージを考える学習をしていることにも少し驚いた。
と同時に、生涯問い続けるであろう、シャイン博士の3つの問いを思い出した。
「自分にできることは何か?」
「自分は何をやりたいのか?」
「自分は何をやることに価値を感じるか?」
合縁奇縁~S社とのかかわり~長屋 勝彦
長屋 勝彦
10余年振りにS社と仕事をすることになった。
S社とは15年前中小企業基盤整備機構で新規事業開拓のチーフアドバイザーとして当該)社の新規事業開拓支援事業に係った。
当時、繊維用インクジェットプリンター導入のため中小企業繊維事業団(今の中小企業基盤整備機構)の自立化支援助成金の申請についてアドバイスした。社長は業務多忙のため当該助成金の申請を断念するつもりであったが強引に申請を勧めマツ・ツー・マンの指導により申請し採択されたという経緯がある。
その後、仲間の中小企業診断士とともに合同会社(今の産業経営研究所)を創立、その後数年間は当社の新規事業開拓支援の仕事でかかわったが仲間のE氏(技術系)が亡くなったということもあり、現在は途絶えている。
その間も当該社の会長(社長のご尊父)とは直接仕事をすることはなかったが妙に馬が合い、年に一度は夕食後カラオケに行き遅くまで人生談義、仕事談義にふけっている。会長は小職より年配であるが豪放磊落な性格であり武勇伝をきくのが楽しみである。
しかし今秋、企業内中小企業診断士の資格更新支援を目的に東京都中小企業診断士協会が実施する実務従事事業の指導員として当該社の企業診断に係ったことが縁で、当該社の人事評価制度の構築にあたることになった。
人事評価制度は昨年中小企業診断協会の中小企業調査研究事業として仲間の中小企業診断士とともに助成金の交付を受け企業勤務時の経験をもとに構築したものである。
合縁奇縁というか、継続は力なりというか、仕事の面白さを感じている昨今である。
会長は豪胆で直感型、社長は緻密で実直型、社長の会長思いに触れるにつれて人とのほのぼのとした温かみ、人情を感じる。年の瀬には、仕事の後、忘年会という事で会長も交え仕事談義、人生談義に花を咲かせたい。
以上