ブログ経営情報

 今年一年のビックニュースの一つとして、イギリスのEU離脱、アメリカの新大統領の誕生が挙げられる。

 私的なところでは、事業再生のため係ってきた企業の副社長を退いたこと、小職が主催する研究会と袂を別ったことである。

 前者は経営の若返りであり、後者は研究会の名称変更に伴う方針の不一致である。

 前者に対しては、当該企業の株主に対するリターン、企業価値の面から株主として眺めていきたい。幸い、一定割合の配当を行うということであり、今後は株主総会を通して発言するにとどめる。

 後者に対しては、時機を見て志を同じくする人と共に同好会、研究会を作ることを考えて行動していきたい。

 自分のミッションは成長意欲のある中小企業支援、成長しようとする意欲ある人の支援であり、これから何年この活動をつづけることができるかは定かでないが、コーリングと考え行動していきたい。

 しかし、成果として成長意欲のある企業の支援ができるようになったこと、中小企業診断協会の調査研究事業の採択を受け目標管理、人事評価の執筆ができたことがあげられる。

 私的な面でも今年秋にヘルペスを発病し苦戦した。

 平家物語に「祇園精舎の鐘の音諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色聖者必衰の理を表わす」というくだりがあるが、今年一年を振り返ると自分にとっても激動の一年であったと思う。

 ダーウインは「最も賢い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。唯一生き残るのは、変化できるものである。」という。

 来年を思う時、常に無になり、平常心で、使命を貫くことが肝要であると思うこの頃である。

以上

~無常に対応するのが人生~   長屋 勝彦

2016/12/18
長屋 勝彦

 今年一年のビックニュースの一つとして、イギリスのEU離脱、アメリカの新大統領の誕生が挙げられる。

 私的なところでは、事業再生のため係ってきた企業の副社長を退いたこと、小職が主催する研究会と袂を別ったことである。

 前者は経営の若返りであり、後者は研究会の名称変更に伴う方針の不一致である。

 前者に対しては、当該企業の株主に対するリターン、企業価値の面から株主として眺めていきたい。幸い、一定割合の配当を行うということであり、今後は株主総会を通して発言するにとどめる。

 後者に対しては、時機を見て志を同じくする人と共に同好会、研究会を作ることを考えて行動していきたい。

 自分のミッションは成長意欲のある中小企業支援、成長しようとする意欲ある人の支援であり、これから何年この活動をつづけることができるかは定かでないが、コーリングと考え行動していきたい。

 しかし、成果として成長意欲のある企業の支援ができるようになったこと、中小企業診断協会の調査研究事業の採択を受け目標管理、人事評価の執筆ができたことがあげられる。

 私的な面でも今年秋にヘルペスを発病し苦戦した。

 平家物語に「祇園精舎の鐘の音諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色聖者必衰の理を表わす」というくだりがあるが、今年一年を振り返ると自分にとっても激動の一年であったと思う。

 ダーウインは「最も賢い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。唯一生き残るのは、変化できるものである。」という。

 来年を思う時、常に無になり、平常心で、使命を貫くことが肝要であると思うこの頃である。

以上

カテゴリー:  経営情報

顧客は誰?とつぶやく 吉田健司

2016/11/27
吉田 健司

前回のブログは、ドラッカーの「現代の経営」をテーマとした。そこでも触れたが、私にはもう一つドラッカーの愛読書がある。それは、毎年1回は通読すると決めている「マネジメント」(全訳版)である。私が読んでいるのは、1973年初版「無修正版」4分冊(2008年第1版日経BP社)である。「マネジメント」といえば、「もしドラ」で有名になったので、ご存知の方も多いと思う。また、「もしドラ」の影響もあり、エッセンシャル版マネジメント(2001年初版発行ダイヤモンド社)を読まれた方も多いと思う。私は、日経BP社の「マネジメント」(全訳版)を毎年読んでいるが、毎回新しい発見や気づきがあり、新鮮で楽しい。最近、中小企業の経営者や経営幹部の方と話をする機会が増え、経営を考えることが多くなったためか、あらためてなるほどと思う言葉にたくさん出会う。
特に考えさせられるのが、質問のフレーズである。参考に、「マネジメント(第1分冊)」(日経BP社)よりいくつか紹介する。
「顧客は誰か?」
「顧客にとっての価値は何か?」
「自社の事業は何か?」
「自社の将来の事業は何か?」
「将来、目標を達成するために今何をすべきか?」
私は、ドラッカーの著書で自問自答することの大切さを学んだように思う。頭の中で自問自答するだけでなく、「顧客は誰か?」とつぶやくこともあり、口癖になりそうである。
また、この「マネジメント」は、経営の視点から何かを考えるときにヒントとなるものが必ずあるので、私は、書棚の手に取りやすいポジションにおき参考書としても日ごろ活用している。「現代の経営」とあわせて一読されることをお薦めする。

カテゴリー:  吉田健司, 経営情報

経営学の古典を読む 吉田健司

2016/10/24
吉田 健司

「世界で最初の総合的経営書を知っていますか」と、私はある研究会で参加者に投げかけてみた。答えを返してくれた方はいなかったが、私もこれまで意識したことはなかったので、期待していた反応であった。スピーチのつかみにこの言葉を使わせてもらった。意図した答えは、「現代の経営」である。ダイヤモンド社のドラッカー名著集2.・3現代の経営(上・下)で認識した言葉である。
私は、ドラッカーの書を会社勤めの時代から読んできた。特に、はじめて読むドラッカーマネジメント編「チェンジ・リーダーの条件」、自己実現編「プロフェッショナルの条件」、技術編「テクノロジストの条件」は、自分で読み込み、部下に紹介し、課長クラスの部下には、任意で感想文の提出を求めたこともあった。また、マネジメントの全訳版は、今でも1年に1回は通読すると決めている。
私の場合、今まで「現代の経営」を読むきっかけがなかった。最近、目標管理に関するある研究事業に参加したので、「現代の経営」を読むことにした。その理由は、「現代の経営」で目標管理MBOの概念が紹介されたとされるからである(ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー2003年11月号「P.F.ドラッカーマネジメントの源流」。
私が読んだ感想を一言でいうと、論語のように奥深い古典であった。ドラッカー名著集2.・3現代の経営(上・下)は、全部で550ページ程度になるが、5月のブログで紹介した私の三読の通り、続けて三回読んだ。読むたびに新たな発見と学びがある。ドラッカーの世界的評価は「現代の経営」によって確立されたとされるが、ドラッカーがまえがきで読みやすい入門書を意図したと説明しているとおり、マネジメントを総合的に学ぶ教科書として、一読されることを強くお薦めする。

カテゴリー:  人材育成, 吉田健司, 経営情報

~中小企業診断士の仕事~長屋 勝彦

2016/09/12
長屋 勝彦

 中小企業診断士になった頃「先輩診断士の方に診断士の仕事は何だと思う」と尋ねられた。即答できないでいると、「研修講師として話すこと、書籍を執筆すること、企業診断をすることで、この三つができなければ診断士とは言えない」と言われた。

 現在では中小企業診断士としてというよりコンサルタントとして今風にいえばクライアントのイシュー(課題)を解決することによりソリューション(顧客価値)を提供することである。

 そのためには、クライアントのニーズをソリューションに変換するための問題解決力とクライアント目線によるソリューションを提供するためのコミュニケーション力が必要となる。

 ハーバード大学教授ロバートカッツは管理職に必要な力として、コンセプチュアルスキル、ヒューマンスキル、テクニカルスキルを挙げているが、コンサルタントにも該当する。

 ソリューションに変換するための問題解決力はコンセプチュアルスキルとテクニカルスキルであり、コミュニケーション力はヒューマンスキルであるといえる。

 話を戻し冒頭の診断士の三つの仕事ではどうであろうか。研修講師には単なる知識の提供者所謂喋り屋ではなく受講者のレベルに応じた受講者が満足する高い見識に基づく論理的・体系的な知識の提供が要求される。研修の場合、受講者はテーマの内容を理解する前に講師の印象、話し方(コミュニケーション)により話を聴くといわれている様が話の内容がつまらないと言うのでは研修の意味がない。研修講師としては受講者とのコミュニケーションと共に質の高い内容の知識も必要である。

 他の二つの仕事についてもこのことは当てはまる。クライアント(購読者、診断企業)目線での著作又は提案でなければならない。

 プレゼンテーション力の重要性が叫ばれているがプレゼンテーションも相手に満足を与えるものでなければない。コンサルタントとしては話し方がうまい、文章力があるというだけではなく相手を満足させる知識(価値)の提供を心がけることが必要であると思うこの頃である。
以上

    彼も人なり、我も人なり~長屋 勝彦~

2016/08/09
長屋 勝彦

顧問先でアンドリュー・カーネギーの話をした。対象は若い人で新製品開発に携わっている人である。
 冒頭、カーネギーを知っている方という質問に手を挙げる人はいなかった。それではニューヨークのカーネギーフォールを知っている人はと尋ねたが知らなかった。カーネギーフォールはクラシック、ポピュラー音楽コンサートが開催されるフォールでニューヨーク・フィルの本拠地である。と言っても今の若い人には縁のないところであるかもしれない。
 アンドリュー・カーネギーは鉄鋼王といわれ巨万の富を気付いた実業家で、実業家を退いた後慈善事業に身をささげた人で、図書館建設、世界平和、教育、科学研究分野などに多額の寄付をした人である。今回の話は、社長からのリクエストにより彼を中心とする成功体験について話をした。

 詳細は割愛するが、著書(思考は現実化する)の中で成功への道筋として、①具体化する(実現したいと思う願望をはっきりさせる)、②代償を決める(実現したいと望むものを得るために、その代わりに何を差し出すのかを決める)、③最終期限を決める(実現したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決める)、④計画を立てる(願望実現のための詳細な計画を立てる、まだその準備ができていなくても、迷わずすぐに行動に移す)、⑤紙に書きだす(1~4を紙に書き出す)、⑥宣言する(紙に書いたことを1日に2回、起床直後と就寝直前になるべく大きな声で、もうすでにその願望を実現したものと自己暗示をかけ読む)ということを強調した。

 話の締めくくりとして、人間の脳は寝ている時でも働いている、何とかしようという気持ちで考えればアイデアは出てくるものである、ということを人の脳の働きを説明しながら話した。

 終了後の感想で社長は、毎日それをやれと言われても無理だなあというようなことを言われた。多分若い人たちのことを思っての発言かと思う。
 「学生のとき、彼も人なり、我も人なり、要は意思の問題である」という教授のことを思い出した。
以上