営業活動
5月29日に人間ドックを受診した。毎年同じ病院で、もう12年目である。検査結果をすべて保存しているので、各年の体の状態を数値から追うことができる。
今年の検査結果は体重増加に伴ってか、血圧上昇、中性脂肪増加で両方の値ともに基準を上回ってしまい、メタボリック症候群初認定となった。
これまでは、腹囲は基準を上回っていたが、それ以外は正常値の範囲内だった。長年「メタボ予備軍」だったが、残念な結果を突きつけられてしまった・・・。
5年ほど前から「企業再建・承継」の仕事で東海地方、中国地方の宿泊付の出張が増えた。地方では移動手段が車になることが多く、レンタカーを利用するため、歩行距離が激減した。
都市部にいると電車等が発達しているため、「(出発)駅まで歩いて」電車に乗り、「(到着)駅から歩いて」目的地に行くことを繰り返す。結構な歩行距離でしかも書類等を入れたカバンを持っている。大体10Kg以上の重さがある。日々このような行動をしていると、少々食べ過ぎても、飲み過ぎても体重は増えなかった。
ところがである。飲食の量が変わらないのに運動量が激減してしまった。結果は簡単に予想されるとおり。しかも、何の対策も取らなかったため、(順調に?!)今回の結果になったということである。
その病院には、「メディカルフィットネスセンター」が併設されていると教えてもらったので、さっそく相談に行き、トレーナーに運動メニューを作ってもらった。ストレッチと筋力をつけるための軽めの運動で、所要時間は30分くらい。これを毎日実行するようアドバイスをもらった。
経営コンサルタントという仕事柄、企業経営者にアドバイスをすることが多い。具体策を提示し、きちんと実行するようにアドバイスする。アドバイスしても実行できない経営者が多い。「毎日実行したことをきちんと記録することがポイント」とアドバイスしている。
今回は、立場が逆である。私は果たしてきちんと実行できるのだろうか?、また、成果を得られるのだろうか?・・・。不安は募るが、毎日の記録をつけながら、頑張ってみたいと思う。
できなきゃ、コンサル失格ですね! 一事が万事、良い機会をいただいたと思っている。
健康管理からコンサルの能力を見れる?!
岩本 亨
5月29日に人間ドックを受診した。毎年同じ病院で、もう12年目である。検査結果をすべて保存しているので、各年の体の状態を数値から追うことができる。
今年の検査結果は体重増加に伴ってか、血圧上昇、中性脂肪増加で両方の値ともに基準を上回ってしまい、メタボリック症候群初認定となった。
これまでは、腹囲は基準を上回っていたが、それ以外は正常値の範囲内だった。長年「メタボ予備軍」だったが、残念な結果を突きつけられてしまった・・・。
5年ほど前から「企業再建・承継」の仕事で東海地方、中国地方の宿泊付の出張が増えた。地方では移動手段が車になることが多く、レンタカーを利用するため、歩行距離が激減した。
都市部にいると電車等が発達しているため、「(出発)駅まで歩いて」電車に乗り、「(到着)駅から歩いて」目的地に行くことを繰り返す。結構な歩行距離でしかも書類等を入れたカバンを持っている。大体10Kg以上の重さがある。日々このような行動をしていると、少々食べ過ぎても、飲み過ぎても体重は増えなかった。
ところがである。飲食の量が変わらないのに運動量が激減してしまった。結果は簡単に予想されるとおり。しかも、何の対策も取らなかったため、(順調に?!)今回の結果になったということである。
その病院には、「メディカルフィットネスセンター」が併設されていると教えてもらったので、さっそく相談に行き、トレーナーに運動メニューを作ってもらった。ストレッチと筋力をつけるための軽めの運動で、所要時間は30分くらい。これを毎日実行するようアドバイスをもらった。
経営コンサルタントという仕事柄、企業経営者にアドバイスをすることが多い。具体策を提示し、きちんと実行するようにアドバイスする。アドバイスしても実行できない経営者が多い。「毎日実行したことをきちんと記録することがポイント」とアドバイスしている。
今回は、立場が逆である。私は果たしてきちんと実行できるのだろうか?、また、成果を得られるのだろうか?・・・。不安は募るが、毎日の記録をつけながら、頑張ってみたいと思う。
できなきゃ、コンサル失格ですね! 一事が万事、良い機会をいただいたと思っている。
こだわりをどのように理解してもらうか?
岩本 亨
島根県は私の出身地。その浜田市に石州瓦製造会社 亀谷窯業有限会社がある。縁あって、当社の代表取締役 亀谷典生氏とお話しする機会があった。石州瓦は、島根県東部(出雲市近辺)で産出される「来待石」を釉薬として使う、赤瓦である。三州瓦(愛知)、淡路瓦(兵庫)とともに日本の三大瓦の一つ。当社は昔ながらの製法にこだわり、手作り工程を残して製造している。焼成温度は他社が1,200℃程度であるのに対して、1,350℃。社長は世界一の高温焼成と自慢している。この温度で焼き上げれば、耐久性が上がるため、100年以上使っている例もある。例えば北海道檜山郡江差町の北海道本願寺派江差別院庫裏の瓦は当社製で、明治13年使用開始以来、今でも使われている。
一方で石州瓦でも大量生産の設備を持って、すべて機械生産している会社もある。手作り工程の有無と焼成温度差とにより、瓦の単価が倍近く違うとのこと。また、日本建築による家の新築が右肩下がりで減少しているため、和瓦の需要も少なくなっている。つまりマーケットが縮小する中で、高品質・高価格の和瓦で勝負をしなければならない厳しい環境におかれている。
それを打開するため、亀谷社長は、タイルや食器・雑貨の製造をし始めた。昔ながらの石州瓦の製法を応用すると、タイルもミリ単位の制度で焼成できる。釉薬の風合いも良く、タイルはリッツカールトン東京の和食店で使われ、食器は高級料亭等でも使われ始めた。中にはオーナー調理長が視察&買い付けに来る例もある。他社ではできない技術で差別化を図っている。ちなみに山口県の川棚温泉の名物「瓦そば」(最近は全国に広がっているらしいが)の瓦は、全て当社製。他社製は耐久性が低いため、すぐに割れてしまうそうだ。
亀谷社長によると、「いきなり『うちの瓦を使ってくれ』と言っても理解されない。まずは身近なものから認知してもらい、良さを分かってもらって、ファンになってもらうところから始めないと、需要開拓できない」とのこと。
創業210年(文化3年:1806年)。伝統製法にこだわり、他社が衰退して、廃業や全て機械化していく中、何とか生き延びてきた。気付くとオンリーワンの会社になっていた。その差別化できる技術を持って、発展されることを心よりお祈りしたい。
地元にこのようなこだわりの会社と社長がいらっしゃったことが非常にうれしかった。
社長のやる気スイッチはどう入ったのか? 【岩本 亨】
岩本 亨
とある地方の温泉旅館。客室数は15室。ここ数年毎期赤字が続いていた。貸出している金融機関担当者A氏は、以前は頻繁に旅館を訪れ、社長に経営状況を確認したり、具体的な取り組みをアドバイスしたりしていた。しかし、いくら言ってもB社長が代わらないので半ばあきらめて、ここ5年くらいは放置していた。
最近になってB社長から「業績が上がってきたので、一度見に来て下さい」と連絡があった。A氏が半信半疑で訪問したところ、部屋はきれいになっており、露天風呂付きの部屋もできていた。「借入金の返済猶予をしていながら、隠し財産でもあったのか?」と疑心暗鬼になり問いただした。B社長は、「金が無いから、家族でできる所まで改装し、プロにしかできない箇所は引退した大工さん等を自分で探して、個別にお願いして安く対応してもらった。1年に1室ずつのペースでコツコツ進めている。旅行代理店との付き合いも一切やめ、ネットエージェントとに絞り込んだ。口コミ評価ポイントが徐々に上がってきて、それが励みになっている。」そんな答えが返ってきた。事実確認のためお忍びで泊まりに行き、深夜自分で重機を操作している社長夫妻を確認した。
A氏がB社長に、「あんなに言うことを聞かず、やる気もなさそうだったのに、何で変わったの?」と聞いたところ、B社長から「娘が大きくなるにつれ、近隣の旅館が怪しげな商売をしているのを見て『ウチも同じなの?』と思われるのが嫌だった。また、息子にやる気のない父親と見られるのも忍びないと思った。それがきっかけでとにかくできる所まで自分の力で考えて、工夫してやってみようと思った。それを続けていくとお客さんにも喜んでもらうようになった。仕事が面白くなってきて、一生懸命に取り組んでいくうちに黒字化してきた」と答えが返ってきた。
変われば変わるもので、最近はB社長から時間に関係なく電話がかかってくるようになった。先日も深夜0時過ぎに携帯が鳴った。出てみるとB社長から「先月の試算表をまとめたら、計画以上に黒字になっていたので嬉しくて電話しました!」と弾んだ声が。既に寝室にいたA氏は「嬉しいけど、深夜は勘弁して・・・」と悲鳴を上げていた。
今日聞いたばかりの「やる気になれば想像以上のことができる」という実話を披露させていただきました。いくら周りが口を酸っぱくするくらいにアドバイスしても、本人がその気にならないと変わらない。その気になりさえすれば、この例の様に劇的な変化をもたらすことも有りうる。組織の中の人の活かし方にも通ずる話ですね。
持つべきものは人脈 【岩本 亨】
岩本 亨
先月中旬、東海地方出張の全アポイントが完了し、名古屋駅に到着した時に、「岩本、久しぶり!」と声を掛けてくれた人がいた。リクルート勤務時代の同期のM君だった。彼の乗る予定の電車の時間が迫っていたため、その場で名刺交換をして、改めて会うことにした。メールで日程調整し、先日会った。
近況を報告し合い、当社(SKK:合同会社産業経営研究所)で「営業力強化研修」を企画していることを話した。彼自身も10年ほど前に独立してコンサルティング会社を経営しており、コンサルの主テーマは「営業」。既に70社強の支援実績を持ち、顧問先も10社弱持って忙しく活躍している様子だった。
顧問先の一つで、営業関連の講師を探しているとのことで、当社のネットワークで適任者がいれば対応できると伝えたところ、「是非お願いしたい」との答えだった。候補になりそうな人の説明をしたところ、F氏が適任ではないかということになり、面談のセッティングをした。
私も「営業支援」をサービスメニューの一つにしている。新規の営業活動は、対象を絞り込み、電話やメールでアプローチし、訪問してお話ししながら信頼関係を構築し、サービスや商品の説明をして、受注につなげる。大まかにいうと、こんな流れだ。今回のケースは既に信頼関係のある人が対象だったため、話がスムーズに進んでいる。改めて人脈の大切さを感じている次第である。
M君は、独自では社員教育の実施が難しい中小企業のために、教育サービスを提供できないか検討しているという。協力することで、少しでも日本の中小企業の発展に貢献できるのであれば、中小企業診断士として喜ばしい限りである。
YCSの掟 【岩本 亨】
岩本 亨
今年5月のこのブログにも書いたが、独立を決意した頃、先輩から薦められ、中小企業診断士の勉強会である「YCS(安田コンサルティングセミナー)」に2004年6月から参加した。主宰者の安田平八先生は、一昨年の6月に他界された。最近になって、「YCSのOBの方々の絆を確認する機会を持たないか?」という話が出てきた。それを実現しようという動きに関わっていることもあり、当時を振り返ってみた。
YCSには3つの掟がある。
◎挨拶を心掛けよう。コミュニケーションは挨拶から。
◎相手を褒めよう。良い点を見出すこと。
◎約束を守ろう。納期を守ることは信用構築に繋がる。
以上である。非常にシンプルだが、独立して仕事をするようになって、改めてその大切さを痛感する。
ごくごく当たり前のことだが、できている人は少ないのではなかろうか? 私もまだまだだと感じることが多い。皆さんは如何ですか?
人と人とのつながりの中で、挨拶を意識し始めたのはこの掟がきっかけだったかもしれない。独立前に比べると、断然積極的に挨拶するようになった。お客様にお会いした時の、最初の一言が挨拶。初対面でも第一印象が重要。明るい挨拶は、仕事を円滑にする。体験的にそう感じる。
相手を褒めることは難しい。私は未だに苦手だが、褒められると私も嬉しくなる。モチベーションが上がる。それが分かっているのならそのようにすれば良いのに、なかなかできない。私自身、人前ではあがってしまって、きちんとしゃべれなかった。YCSのカリキュラムにプレゼンテーションをして、お互いに評価しあう講座があった。その際、自分自身では「しどろもどろでうまくできなかった」と感じていたのに、異口同音に、「堂々としていて説得力がある」と褒められた。どうやら「いくら自分がドキドキして話していても、見ている方からはそのように感じられていないようだ」と気付き、以来人前で話すことが苦痛ではなくなった。褒めることの効用を実体験したということである。
約束を守ること。子供の頃からそう教えられている。100%完璧にできてはいない。不可抗力でできないこともあるかもしれないが、生きていく上で、信用を構築しようとした時に、重要なことだ。仕事の納期を守ることは、関係者にストレスを与えないことに直結する。最近私は、いろいろな専門家の方々と仕事をすることが多い。一つの会社の支援を複数の専門家でしていると、納期厳守がどれだけ大切かを思い知らされる。自分が遅れれば、成果物の納期はそれ以上に遅れてしまう。それを挽回しようとすると、関わっている人の多くに、余分な負荷がかかってしまう。納期を守っていればかからなかったであろう負荷がである。そうなると「あなたとは一緒に仕事をしたくない」と言われてしまうのだ。仕事を増やしたい人はこんなことしたら命とりである。恐ろしいことだ・・・。
「YCSの掟」の意味を一つ一つ考えてみる良い機会になった。皆さんも掟に照らして自分の行動を振り返ってみませんか?