ブログ中小企業経営

今年も第一四半期が過ぎようとしている。我が国人口は少子化、高齢化により減少に転じている。生産性を高めるには無駄な労働や、だらだらと労働することを止め効率的に働けということである。そして、そのような労働をする時間を余暇にまわせということである。確かにそのようなに働けばマクロ的には余暇を過ごすために消費する時間とともに消費する金銭が増えマクロ的には国民所得が増えるということになる。

 更に、そのような非効率的な労働に替え価値が向上する労働をすれば企業の所得も増え国民所得は増加することになりその効果は倍増する。顧問先の中小企業社長は言う、「だらだらと働くな,残業代は払うから効率的に働きさっさと帰れ、そうすれば疲労も少なくなるだろう————。

 しかし、仕事が増えれば残業は減り、仕事が減少すれば残業が増えるという奇妙な現象が起きている。

 仕事が増えれば効率的に仕事をしようとし、仕事が減れば残業代を稼ぐため残業するということである。やはり、中小企業の給料は少なくそのために残業するというのが現実である。

 この問題を解決するには、下請け依存度の高い仕事に替え、その企業にしかできない独自の製品・サービスを生産する仕事に替えることである。

 しかし、言うは易く行いは難し、という。多くの中小企業が独自性のある付加価値の高い製品開発に取り組んでいるが実現は厳しいのが現実である。

 中小企業に入り込み、無駄をなくしながら新製品開発支援に取り組むのがモットーである。中小企業経営者も人を思う心はあるが、人に優しい経営、ワークライフバランスを従業員に語れる企業になるべきであると思うこの頃である。
以上

~人に優しい経営~長屋 勝彦

2017/06/25
長屋 勝彦

今年も第一四半期が過ぎようとしている。我が国人口は少子化、高齢化により減少に転じている。生産性を高めるには無駄な労働や、だらだらと労働することを止め効率的に働けということである。そして、そのような労働をする時間を余暇にまわせということである。確かにそのようなに働けばマクロ的には余暇を過ごすために消費する時間とともに消費する金銭が増えマクロ的には国民所得が増えるということになる。

 更に、そのような非効率的な労働に替え価値が向上する労働をすれば企業の所得も増え国民所得は増加することになりその効果は倍増する。顧問先の中小企業社長は言う、「だらだらと働くな,残業代は払うから効率的に働きさっさと帰れ、そうすれば疲労も少なくなるだろう————。

 しかし、仕事が増えれば残業は減り、仕事が減少すれば残業が増えるという奇妙な現象が起きている。

 仕事が増えれば効率的に仕事をしようとし、仕事が減れば残業代を稼ぐため残業するということである。やはり、中小企業の給料は少なくそのために残業するというのが現実である。

 この問題を解決するには、下請け依存度の高い仕事に替え、その企業にしかできない独自の製品・サービスを生産する仕事に替えることである。

 しかし、言うは易く行いは難し、という。多くの中小企業が独自性のある付加価値の高い製品開発に取り組んでいるが実現は厳しいのが現実である。

 中小企業に入り込み、無駄をなくしながら新製品開発支援に取り組むのがモットーである。中小企業経営者も人を思う心はあるが、人に優しい経営、ワークライフバランスを従業員に語れる企業になるべきであると思うこの頃である。
以上

心理的な罠 吉田健司

2017/05/22
吉田 健司

10年程前になるが、意思決定でよく見受けられる心理的な罠について社内向けにコラムを書いたことがある。参考にした書籍は、意思決定アプローチ「分析と決断」(1999年初版  ジョン・S・ハモンド/ラルフ・L・キーニー/ハワード・ライファ著 小林龍司訳 ダイヤモンド社)である。
この書籍は、第10章で11種類の心理的な罠を取り上げている。「目につくことしか見ない、自己正当化の罠」、「過去の意思決定を正当化したうえで現在の意思決定を考える、過去の支出の罠」、「選択肢の数が多いほど現状維持が好まれる、現状維持の罠」など、日常身近で見聞きするような心理的な罠もあり、それらの回避テクニックは大変勉強になったと記憶している。
最近、あらためて興味のある部分を読み直したところ、新たな気づきがあった。それは、「現状を変えるのに必要とされる労力やコストを大げさに考えない」というテクニックについてである。以前は読み流していたフレーズである。
当時の私は、現状を変えるためには、まず人からだと考え、どうやったら変われるかという視点で考えていた。国分康孝著「自分を変える心理学」(PHP文庫)を愛読し、自分を変える3要素「思考・感情・行動」の話をたびたび紹介したりしていた。
今回の気づきは、なぜ変われないかの視点も重要ということである。どうやったら変われるかを考えることの大切さを伝える前に、なぜ変われないかを深掘りすることを伝えた方が良かったのではと自省している。前回テーマとした「メタ認知」をもっと取り入れていかなければと思う今日この頃である。

企業の人間的側面に関する考察~中小企業にY人間はいるのか~長屋 勝彦

2017/05/21
長屋 勝彦

毎月訪問する顧問先の中小企業でX人間、Y人間についてスピーチした。X人間は、人は怠け者である。働くのが嫌いである。働かせるには飴と鞭が必要である。一方、Y人間は、人は自己実現のためには進んで働く。働きたくなるような仕事を与える必要がある。というものである。やらされ感で働くのではなく、仕事に生きがいを持ってほしい。というマグレガ-のX理論、Y理論の話である。

 締めくくりとし仕事に生きがいとプライドを持って臨んで欲しいという言葉で締めくくった。話しの後、「人はパンのみに生きるに非ず。」と言う言葉があるが、はたして何人の中小企業で働く人がY人間として働いているかと考えた。

 今回のスピーチで言いたかったことはやらされ感で働くのではなく自発的に働いて欲しいということを従業員の方に伝えたかったのであるが、反面、経営者としては従業員をその気にさせる(働く気にさせる)施策をとっているか、経営者自身が自己中心的になり従業員をX人間化していることはないだろうか、と自問自答した。
 
 経営が苦しくなるとついつい従業員に生活面でつらい思いをさせるような方策を取らざるを得ないようなこともあるが、その時は話せばわかるという気持ちで腹をわって経営者は従業員と対峙する必要がある。

 コンサルタントは経営者から報酬を得ているが、経営者に正しいアドバイスを躊躇することがあってはならない。経営者におもねることなく客観的観点から的確なアドバイスをする必要がある。

 経営は誰のためにあるのか、それは顧客のためであり、従業員のためにあるということを改めて思った。

 従業員は言いたいことも経営者には言えない、代わって経営者にアドバイスすることが必要であるとも思うこの頃である。

以上

中小企業診断士は仏を作ることが仕事か!

2017/02/13
長屋 勝彦

 近年、企業内診断士の方の指導員として東京都中小企業診断士協会の実務従事事業として中小企業診断を行う機会が多くなった。

 実務従事事業は中小企業診断士の登録更新の要件として診断実務が必要とされるが、大企業に勤務する中小企業診断士の方は中小企業診断の機会がなく、そのために中小企業診断協会が制定した制度である。

 数年前まではコンサルの仕事が中心であったが、より多くの中小企業の経営者の方を通して中小企業経営(中小企業経営者の経営に対する取組み)を知りたいと思うと同時に若い中小企業診断士の方と企業診断を通して若さをもらうとともに自分のこれまで診断士として得た経験を伝えたいと思うようになったからである。

 そこで、自分なりの実務従事の意義を考えた。診断先の中小企業や自分より若い診断メンバーの中小企業診断士の方に「気づきを与え、自分ももらう」ことにあるが、「それで満足してよいのか」と考える。

 実務従事事業は一過性のものでそれ以上の意味を見出すことはできない。実務従事事業を通して多くの方と知り合いいろいろな考え方を学び自分の知識、経験とすることでよいのではと考える。

 翻って、「あなたのビジョンは。」と問われれば、常に「成長意欲ある中小企業支援。」であり「成長意欲のある若い人(ビジネスマン)の支援。」と答えている。

 実務従事事業は、その意味で自分のビジョンである成長意欲のある中小企業支援とは異なる。やはり、オンリーワン企業を目指すための支援としては単なる診断・指導だけではなくメンタル面まで踏み込んだ指導が必要である。所謂、プロスポーツの世界でいうコーチという立場が相当する。

 自分の習得した経験より得たノウハウを伝えるのが自分の使命と考える。今の顧問先のコンサルが満足にできているかは別に実務従事事業を通して成長意欲のある企業と出会いかかわっていくことでできたらと思う。

 仏を作ったら魂まで入れることができる中小企業診断士でありたいと思うこの頃である。
以上

工夫次第でサービスは変わる

2017/02/06
岩本 亨

 

16日、早朝に東京の自宅を出発し、三重県に日帰り出張した。当地の地方銀行本部を訪問後、路線バス(三重交通グループの31番系統)で津駅に向かった。

 

席に座ってバスが発車してしばらくたった時に、車内放送で運転手さんが、「運転手の逢坂和也です」と名前を名乗り、続いて「小寒の入り、寒いので体に気を付けて新年を乗り切って」という内容のアナウンスをされた。路線バスでこのような経験は初めてだったので少し驚いた。バス停から発車する際には「着席よし!」、横断歩道があるところでは「横断歩道よし!」・・・。丁寧な案内と確認、はきはきしていて気持ちの良い対応で社内の雰囲気が明るい感じがした。

 

路線バスでのサービスなど予想も期待もしていなかったが、体験してみると、こちらの方が断然心地よい。

 

飛行機に乗ると、必ず機長が挨拶と運行状況等の説明のアナウンスをする。それが当たり前のようになっているが、路線バスの運転手さんは、イメージでは不愛想な感じである。このサービスに触れて、ちょっとした工夫でサービスの質は向上することを改めて実感した。

 

名古屋のタクシーに乗ると、ほとんどのタクシー会社の運転手さんが名前を名乗って挨拶される。私が大学生で名古屋に住んでいた頃(30数年前)は、名鉄タクシーグループの運転手さんは挨拶されていたが、他はされなかった。当時、めったに乗らないタクシーを利用する際には、まず名鉄グループのタクシーが来ないかと探した。他社の良いところから学ぶということだったのか、今は上述のように変わった。

face to face」のコミュニケーションが希薄になっている現在、このようなサービスは顧客を引き付ける上で重要な要素になっていると感じる。工夫次第でサービス変わることを実感した。