ブログ長屋勝彦

現在も熊野古道歩きは人気がある。「熊野古道を歩いてきます」と得意先の会社の女性の方に言うと、「うらやましいですね、私も一度は入ってみたいと思います」という答えが返ってきた。

 

今年の大河ドラマは「平清盛」であるが、しばしばそのテレビ画面に熊野古道が映し出される。その影響を受けたわけではないが休暇をとり熊野古道をあるいた。道順は紀伊田辺に一泊し、バスで子広王子まで行き、7時40分、そこから熊野古道に入り発神王子を経て、熊野大社までの約20kmを歩いた。子広王子から発神王子まで3つの峠を超えるという厳しいウオーキングであった。幸い、山歩きの経験者であるFさんに同道いただきいろいろなアドバイスを受け、所要時間9時間を要したが、無事走破することができた。

 

ウオーキング途中、三越峠を歩いて時に出会った方(林業に携わっている方)と発神王子で再会した。その時、その方は車を運転されておられ、「熊野大社まで乗っていかないか」と同乗を進められたが、初志貫徹というか、大社まで歩ききりたいという思いが先にたち、丁重にお断りをした。歩き終わり、熊野大社から勝浦までタクシーをチャーターし浦島というホテルに着いた時は午後の7時30分頃であった。

 

かなりの疲労を予想したが、足にできたまめがつぶれる程度で、2日後の現在は足の筋肉痛もとれ、正常通りにジョギングできる状態である。これも、Fさんのアドバイスとして杖を持参したことによるものである。

 

2泊3日の旅であったが、今回の成果は、貴族の行く道筋に従って、かねてからの念願であった子広王子からではあるが熊野大社までを歩ききったことの他、旅行中懸案となっていた問題解決のための二つのアイデアだしをすることができたことである。

 

一つ目は、昇任昇格試験の問題のうち悩んでいた項目に対する問題作成ができ、携帯で一緒に作成に当たっている仲間に連絡できたこと、二つ目は某自治体に対するプレゼン資料の一つとしてこれも悩んでいたカリキュラム作成のための重要なヒントを思いついたことである。前者は1週間前から悩んでいた問題であり直ちに解決したが、後者は今年初めから考えていた問題で、現在草稿中であるが、作成したプレゼン資料により受注できれば、まさに熊野大社のご利益ということである。

 

顧問先の会社に、「念ずれば花開く」という言葉が額に掲載されている。

一つのことを実現したいということを強く思い続ければ必ずその思いは実現する、実現するための解決策が浮かぶということを、今回の旅により経験した。

 

ある脚本家は、一つのテーマを持ち船の長旅をするという話を聞く。自身もそのような機会があれば、あるいは機会を作り旅に出てみたいと思った。

以上

創造性開発の旅~熊野古道を歩いて~ 【長屋勝彦】

2012/08/13
長屋 勝彦

現在も熊野古道歩きは人気がある。「熊野古道を歩いてきます」と得意先の会社の女性の方に言うと、「うらやましいですね、私も一度は入ってみたいと思います」という答えが返ってきた。

 

今年の大河ドラマは「平清盛」であるが、しばしばそのテレビ画面に熊野古道が映し出される。その影響を受けたわけではないが休暇をとり熊野古道をあるいた。道順は紀伊田辺に一泊し、バスで子広王子まで行き、7時40分、そこから熊野古道に入り発神王子を経て、熊野大社までの約20kmを歩いた。子広王子から発神王子まで3つの峠を超えるという厳しいウオーキングであった。幸い、山歩きの経験者であるFさんに同道いただきいろいろなアドバイスを受け、所要時間9時間を要したが、無事走破することができた。

 

ウオーキング途中、三越峠を歩いて時に出会った方(林業に携わっている方)と発神王子で再会した。その時、その方は車を運転されておられ、「熊野大社まで乗っていかないか」と同乗を進められたが、初志貫徹というか、大社まで歩ききりたいという思いが先にたち、丁重にお断りをした。歩き終わり、熊野大社から勝浦までタクシーをチャーターし浦島というホテルに着いた時は午後の7時30分頃であった。

 

かなりの疲労を予想したが、足にできたまめがつぶれる程度で、2日後の現在は足の筋肉痛もとれ、正常通りにジョギングできる状態である。これも、Fさんのアドバイスとして杖を持参したことによるものである。

 

2泊3日の旅であったが、今回の成果は、貴族の行く道筋に従って、かねてからの念願であった子広王子からではあるが熊野大社までを歩ききったことの他、旅行中懸案となっていた問題解決のための二つのアイデアだしをすることができたことである。

 

一つ目は、昇任昇格試験の問題のうち悩んでいた項目に対する問題作成ができ、携帯で一緒に作成に当たっている仲間に連絡できたこと、二つ目は某自治体に対するプレゼン資料の一つとしてこれも悩んでいたカリキュラム作成のための重要なヒントを思いついたことである。前者は1週間前から悩んでいた問題であり直ちに解決したが、後者は今年初めから考えていた問題で、現在草稿中であるが、作成したプレゼン資料により受注できれば、まさに熊野大社のご利益ということである。

 

顧問先の会社に、「念ずれば花開く」という言葉が額に掲載されている。

一つのことを実現したいということを強く思い続ければ必ずその思いは実現する、実現するための解決策が浮かぶということを、今回の旅により経験した。

 

ある脚本家は、一つのテーマを持ち船の長旅をするという話を聞く。自身もそのような機会があれば、あるいは機会を作り旅に出てみたいと思った。

以上

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人生何時もワークライフバランス 【長屋勝彦】

2012/07/09
長屋 勝彦

ある地方自治体の研究担当者の方と研修テーマについて話をした。

 

「何かめあたらしいテーマはありませんか」という質問に対して、「ワークライフバランスというテーマを考えたことはありますか」と答えた。「考えたことはありませんが、具体的にはどのような内容をイメージされていますか」と聞かれた。これに対し、「ワークは仕事、ライフは暮らしという意味です。新入職員の時、管理監督者の時、再任用の時における働き方ということかと思いますが、私は、その意味で再任用研修は行ったことがあります」と答えた。

 

帰宅後、インターネット等でワークライフバランスについて調べた。「ワークライフバランス」とは、文字通り「仕事と暮らし」を調和させることであり、ライフ(暮らし)で得た経験・知識・人脈をワーク(仕事)に活かし仕事では能率を上げるとともに、私生活でも生き生きとした生活をするという意味である。

 

後日、知人のコンサルタントに「ライフワークバランス研修」について聞いた。

その結果、ライフについては脳内のセロトニンを増やし心と体を豊かにすることにより充実した生活を送るという観点、ワークについては心身とも充実した状態で改善改革に取り組むという観点からのプログラムを紹介された。講師は産業医の方であり医学的見地から暮らし方の視点からの素晴らしいプログラムである。

 

ちなみに、前述の再任用研修プログラムはライフについてはモラルの維持・向上、ワークについては職場の改善というプログラムである。

 

「人はパンのみにて生きるにあらず」と新約聖書にある、マズローの欲求5段階説の自己実現を果たした後の欲求は何であろうか、人生のホームストレッチにかかった人の「ワークライフバランス」は何かといったことがふと頭をよぎった。

決断に臨んで~無常と持続可能性~ 【長屋勝彦】

2012/06/11
長屋 勝彦

以前在籍した会社のSさん(元専務)と物事を決めるに当っての心構えについて論議した。酒が入ったせいか饒舌になり、「森羅万象世の中は無常であり、決断にあたっては無私の心で臨まなければならない」、「無情な態度は良くない」。自分としては言葉遊びのつもりではないが、常と心と情をかけたつもりで話した。「無常か」とSさんは言いそれ以降しばらく沈黙状態となった。

 

帰宅後、気になり無常について辞書を引いた。辞書には、「万物が消滅・変化して定めがないこと、人の世は変わりやすくはかないこと」とあった。平価物語は、「祇園精舎の鐘、諸業無常の響きあり」の書き出しで始まる。又、謡曲敦盛には「人間50年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり」のくだりがある。要するに、人の世は変わりやすく限りあるものであるということである。

 

一方、企業活動はゴーイングコンサーンであり、サステナビリティ(持続可能性)が前提条件である。サステナビリティを維持するには無常な環境に対し的確に対応することにあり、そのためには無私の心で臨む必要がある。

 

このようなことを考えテレビのスイッチを入れた。大河ドラマ、「平清盛」で、吉野山の西行庵から戻り、熊野神社の造営にあたっている平清盛と西行の会話が映った。「そうだ、吉野に行こう」、昨年から吉野山に花見に行くを話していた中小企業診断士で京都に住むHさんに連絡し4月下旬の土日に京都に一泊し吉野山の西行庵を訪れた。西行庵の奥千本は桜が咲き始めの状態であったが、西行庵に向かう奥千本の道を歩いていると悠久の時空に在るように思えた。「次は熊野詣でに行こう」とHさんと話し合った。

吉水神社

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後継者育成~ほめて育てるか鍛えて育てるか 【長屋勝彦】

2012/05/14
長屋 勝彦

 

「やって見せて、言って聞かせて、させて見せ、褒めてやらねば部下は動かじ」山本五十六元帥の言葉である。人は褒められることにより認められたという気持ちになりやる気が出て成長するということであり、管理者研修などでこの言葉を引用する。

 

一方、「谷底から這い上がってきた獅子を育てる」という言葉がある。獅子は生まれてきた子獅子を谷底に落としそこから這い上がってきたものだけを育てるという意味で、甘やかさないで試練を課し育てるということである。

 

どちらの育て方が良いかは一概に言えない。

 

厳しい課題を課し、達成できないと「駄目だ、駄目だ」というやり方では、滅入ってしまい、やる気がなくなり、自信喪失につながる。植物に対しても温かい言葉をかけ育てれば花を咲かせ、身を実らせるが、きつい言葉をかければ成長が止まってしまうということを聞く。

 

会社等の組織の階層が上がるにつれて、褒める、手とり足とりによる指導のみではトップマネジメント層にふさわしい器に育つとは言い難い。厳しい命題、課題を与え、その命題、課題を達成させるための方法を自ら考え、実行させるよう仕向けることが必要である。会社のトップがその地位に着くまで、先人から厳しい試練を受け血のにじむような努力をし、自分自身の経営手法を体得したことを、「私の履歴書等」で読む。

 

事業承継には、公平無私の立場で、会社の存在意義、経営者としてのあるべき姿を自覚させることから

始めていきたい。そして自分自身も原点に還った経営を目指していきたい。

公平性の確保~アポイントは先約優先で~ 【長屋勝彦】

2012/04/09
長屋 勝彦

20代後半の話しである。学生時代に能楽研究会に入り、謡、仕舞に明け暮れていたこともあり会社に入社しても、しばらくは会社の謡曲クラブで謡を続けていた。謡曲クラブでの練習は月に1回、18時頃から会社の厚生寮(四ツ谷)で専門家の先生による指導により行われたが、終了後酒宴となり、それでも満足できない時は2次回に発展することも間々あった。この他、週に1回昼休みを利用して会社の先輩の指導を受けていた。昼休みの練習は他にやることが多く気が進まなかったが、指導をする先輩が直属の上司であり、練習をさぼる訳には行かず、出席率は高い方であった。

 

そんなある日、午前中の就業時間が過ぎたので会社の食堂に行こうとしていた矢先、担当役員の方が、直属の上司に、「藤井君、飯でも食いながら話をしたいことがあるんだけれど」という指示めいた問いかけをされた。これに対し、「今日は食事をしてから謡の練習をする予定がありますので」と上司は答えた。「ああそうか」と言って直属の役員はその場を離れた。

 

当時は高度成長まっただ中であり、仕事優先の時代であった。この話を聞いて以来、その後営業の仕事に携わり、人と接することとなるがが、今日まで公私ともに、先約優先の考えで仕事をしている。

 

直属の上司は社交的タイプの人でなく、どちらかといえば愚直の感じのする、とっつきにくい印象を受けるタイプの人であったが、いまでもこの場面を時々懐かしく思い出す。仕事の面で、お二方とも、洞察力のある方で、物の考え方、見方について多くのことを教わった。

 

今後も、公私の区別なく、人の分け隔てなく、自分の軸がぶれない、凛とした生き方をして行きたい。この考えに賛同し仕事をしている会社時代の後輩、中小企業の社長がおられるのはうれしい限りである。

余談であるが、直属の上司はその後専務を歴任後、関連会社の社長をされた。担当役員の方は京都大学工学部で電気を専攻され方で、後のドル箱製品クレスチン育ての親である。お二方とも鬼籍の人である。

以上

カテゴリー:  経営情報, 長屋勝彦