中小企業診断士
確定申告の時期である。私は合同会社産業経営研究所(SKK)の代表社員であると同時に、岩本亨事務所の個人事業主でもある。変則的だが、会社の申告と個人事業主としての確定申告をしなければならない。会社決算は9月末なので、この時期差し迫ったことはないが、個人は3月17日の期限に向けて昨年のデータ入力等を完了させ、申告しなければならない。
普段、経営コンサルタントとして、顧問先等に対して「毎月の試算表は、遅くとも翌月の10日までには作成すべきです」とアドバイスしている。SKKの試算表は翌月初には作成完了しているが、個人のものについては、年間通じて試算表を作成していない。現状で支障はない(と考えている)が、この時期になると、1年分の伝票等を机上に広げて四苦八苦しつつ、自己矛盾に悩んでいる。「他人に『毎月月初には』と言っておきながら、これで良いのか・・・?」と。
毎年の反省の成果(?)で、昨年分については、ゴールデンウィークに4月分までを入力完了していた。その後も毎月入力完了して、今年1月には確定申告準備完了になる心算だったが、この情けない状態。何とかしなければ・・・。
2004年に独立して9回申告しているが、今までは全て失敗! 10回目こそとの決意だったがダメだった。ここに書いてしまったからには、11回目は毎月きちんと試算表ができているはず・・・。来年同じようなことを書かないことを固く(?)決意した次第。
確定申告の時期の懺悔 【岩本 亨】
岩本 亨
確定申告の時期である。私は合同会社産業経営研究所(SKK)の代表社員であると同時に、岩本亨事務所の個人事業主でもある。変則的だが、会社の申告と個人事業主としての確定申告をしなければならない。会社決算は9月末なので、この時期差し迫ったことはないが、個人は3月17日の期限に向けて昨年のデータ入力等を完了させ、申告しなければならない。
普段、経営コンサルタントとして、顧問先等に対して「毎月の試算表は、遅くとも翌月の10日までには作成すべきです」とアドバイスしている。SKKの試算表は翌月初には作成完了しているが、個人のものについては、年間通じて試算表を作成していない。現状で支障はない(と考えている)が、この時期になると、1年分の伝票等を机上に広げて四苦八苦しつつ、自己矛盾に悩んでいる。「他人に『毎月月初には』と言っておきながら、これで良いのか・・・?」と。
毎年の反省の成果(?)で、昨年分については、ゴールデンウィークに4月分までを入力完了していた。その後も毎月入力完了して、今年1月には確定申告準備完了になる心算だったが、この情けない状態。何とかしなければ・・・。
2004年に独立して9回申告しているが、今までは全て失敗! 10回目こそとの決意だったがダメだった。ここに書いてしまったからには、11回目は毎月きちんと試算表ができているはず・・・。来年同じようなことを書かないことを固く(?)決意した次第。
クレーム対応研修のそのあとで 【岩本 亨】
岩本 亨
先日、某県の酒販卸組合の方々向けに「酒にまつわる上手なクレーム対応について」というテーマで講演をさせていただきました。
酒販店にお酒を卸す仕事をされている方々ですので、酔った人に絡まれた時の対応ではないなと思いつつ、事前に具体的なクレーム例をヒアリングして、一般的な内容であることがわかりました。
講演の冒頭「どんなクレームがあるのか?」と改めてお聞きしたところ、「納期に遅れた」「製造日が古い」「担当者の応対が悪い」「メーカーの方針が気に入らない」「会社の考え方が横柄だ」等々、特に「お酒にまつわる」内容ではありませんでした。
納期管理、在庫管理、コミュニケーション等の基本に忠実に対応すべきこと。モンスターと言われる悪意あるクレーマーの対処方法等についてお話ししました。
講演が終わり、200キロほどの移動で高速バスに乗るために、最寄駅西口のバスチケット売場に行ったところ、販売員が席にいませんでした。隣の窓口の別会社の販売員に聞いてもわからないとの答え。5分以上待ってやっと戻ってきた60代の女性販売員に行先を告げたところ、謝りもせず「それは東口で買ってください」の一言。納得いかないまま東口に行き、チケットを買うついでに、西口の出来事をお話ししたところ、非常に申し訳なさそうに「そうですか・・・、良くあるんですよね」と受け流されてしまいました。
クレームの初期対応で、クレームを言ってきた人に「仕方がないと思っていただく」ということがあります。このケースでは、まさにそんな気になりました。
西口の販売員の対応はもってのほかですが、東口の方の「良くあることで・・・」との対応は、結果的には評価して良いものではないかと思います。
その応対は受け手によっては火に油を注ぐことにもなりかねないかも知れません。しかし、申し訳なさそうにしつつ、わざと深刻に受け止めて無いというそぶりをすることで、私に「しょうがないなぁ・・・」と思わせたのですから、高等テクニックと言っても良いのでは?とバスの中で思った次第でした。
古いモノから新しいモノへ 【岩本 亨】
岩本 亨
今年は出雲大社の60年ぶりの遷宮と、伊勢神宮の20年に一度の遷宮が重なる珍しい年にあたる。4月、私の故郷でもある島根県に出張した折に、出雲大社に立ち寄り、新しい社殿を文字通り垣間見た。古い社殿から新しい社殿に遷宮されるのは、技術伝承の意味合いもあるとのこと。
関連があるようで、そうでも無いような話題を・・・。
仕事で酷使している、出張用の黒色のバッグをセットで買い替えた。キャスター付きの大きめのバッグと、いつも持ち歩いている、A4サイズの書類が、厚さ20 cmくらいでも楽に入るバッグである。買ってからもう10年近くも使っていたものだったので、相当に愛着を持っていた。持ち歩いているバックは日に焼けて赤みを帯び、やや褐色に変色していた。キャスター付きのは、キャスターを取り換えて使っていたが、一度の出張で徒歩で3キロくらい移動することもあり、かなり傷んでいた。ここまで使い込むと、ただの道具というより、欠かせない仕事のパートナーのような感覚を持ってしまう。以前、このコラムにも書いたが、仕事で履く革靴も、靴磨きをするたびに愛着が大きくなる半面、だんだん傷んでくる様子に心が痛くなってしまう。
古いモノから新しいモノへ。遷宮は極端にしても、身近な仕事道具でも新しくしていかないと、永遠に使い続けることはできない。
組織もまたしかり。新陳代謝を促進させて、活性化しないと、停滞してしまう。停滞しすぎると悪影響が出てくる。水も澱むと腐ってしまうものだ。
私自身、関与する組織が増えている。中には8年以上代表となっている組織もある。なかなか新しいリーダーが現れてこない。組織が澱んでいる証拠のような気がする。新陳代謝を促進したいと思う。
プロフェッショナルな仕事とは 【岩本 亨】
岩本 亨
先日、企業再建・承継コンサルタント協同組合 代表理事の真部敏己氏からお聞きして、「なるほど!」と共感したことを紹介します。
いわゆるポジショニングマップで、横軸を仕事の質の高低、縦軸を価格の高低にします。
左下の象限は質も価格も低いので、そんな仕事をする人を「素人」と言います。
右下の象限は、質は高いが価格は安い仕事をする人なので「ボランティア」です。
左上の象限は、質は低いのに価格が高い仕事をする人なので「詐欺」です。個人的には「ぼったくり」でも良いと思います。
そして右上の象限は、質も高いが価格も高い仕事をする人なので、「プロフェッショナル」ということです。
非常にシンプルな整理ですが、自分自身の仕事の成果をこのポジショニングマップにプロットするとどうなるだろうかと考えて、ドキッとしました。
独立して活動している限り、仕事の質は高くないと生きてはいけません。すべての仕事が右側の象限になければ、価値を提供できていないということです。当然仕事によっては価格の高低はあります。予算がある事業もあるので仕方ありません。また、仕事を請ける際に、無料でもお役に立ちたいと思うこともあります。だから仕事として取り組む限りは、「ボランティア」か「プロフェッショナル」でなくてはならないというのが結論です。
みなさんは如何ですか? 独立していようが、勤務されていようが仕事の質は問われますよね・・・?
補助事業を通した中小企業支援 【長屋勝彦】
長屋 勝彦
5月は、先月に引き続き顧問先2社の補助金申請事業にかかわった。今回の補助金は、東京都中小企業振興公社が東京都商工会議所に委託した展示会出展支援助成事業の一環として、申請する企業の診断報告書の作成である。
1社は切削加工業者、後の1社は印刷加工業者であり、両社とも先月度モノづくり補助金を申請した企業である。診断報告書作成にあたっては、商工会議所出席のもと簡単な(2時間程度)申請中小企業が自社の経営状況について、アンケート形式により記述した内容及び直近2期分の財務諸表に基づくヒアリングである。
当補助金は難易度の低い部類に属するもので、両者について必要要件を充足し、認可された。一方、4月申請したモノづくり補助金は今月初めに採択結果が発表され、幸いにして2社とも採択された。 両社の社長にとって10百万円台の補助金の給付は初めてのことであり大変喜ばれるとともに、これを機に一層の技術開発に取り組む姿勢を示された。
中小企業支援に携わる者として、中小企業の経営者がやる気をだし将来に向かって革新に挑戦する姿を見るのは喜ばしい限りである。小職の使命として中小企業の成長支援にあるが、中小企業の更なる力量アップを目指す意味で、次回は中小企業に係る補助事業としては最難関である戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)への挑戦を顧問先企業に進めていきたい。
なお、ものづくり補助事業は、第3回目の募集が行われているが、応募していない顧問先企業にも進めていきたい。 補助事業をばねとして、中小企業が技術力をつけ発展するのを願う今日この頃である。
以上