ブログコミュニケーション

 5月連休後半の初日5月7日の朝、早朝ジョギングから帰り、いつもの習慣で何とはなしにテレビをつけた。番組の途中であったが、落語の修業により話し方を学び仕事に活用したいという商店主がプロの落語家に入門し修業する様子が目に入った。

 商店主が行った修業は話の仕方を教わるのではなく、楽屋で師匠にお茶を入れたこと、当日の高座で師匠の落語を聞いたこと、翌日師匠が贔屓にしてもらっている商店街の商店主と飲食を交え懇談したことであった。

 最初のお茶出しでは信じられないことではあるが茶碗に直接茶葉を入れお湯を注ぎ師匠にお茶を出したが、師匠から何も言われなかった。次の師匠の講座が終わったところで商店主の世話をしている弟子から、「落語では最初の入りの枕で如何に客を引き付けるかであり、そのために客受けする話を客の反応を見ながら話を切り出す。」、「客を引き付けるには枕の入りが重要であり、どのような話の切り出しをするかに苦労している。」ということを聞かされた。

 又、三番目の商店街の商店主との酒も入った懇談では「日常の暮らしをしている馴染みの商店主が普段生活して感じていること等の世間話から相手の気持ちを理解し、共感するとともに、講座の枕で使えそうな話題を探す。」、「師匠は手取り足取り落語家としての心得、話し方を教えない。芸は見て感じて自分のものにするのであり、盗むものである。そのために師匠の芸を盗み、顧客の暮らしから顧客への気持ちを理解する。」ということを言われた。

 コトラーのいう従業員の顧客に対するエクスターナルマーケティングにおいてはより高い顧客満足を得るためのホスピタリティに根ざした顧客とのコミュニケ―ションが不可欠である。単なるマニュアル通りということではなく顧客満足、高い顧客の支持を得るための日頃からの創意工夫による努力が必要である。

 落語を始めとした芸術の世界では独自の世界を築くため守破離ということがいわれるが、同様に講師課業も豊富な話術、クライアントの業務に通じた事例の設定等によりクライアントを引き付けるための絶えざる工夫が必要であると感じた。
以上

落語修業に学ぶエクスターナルマーケティング~長屋 勝彦~

2016/05/08
長屋 勝彦

 5月連休後半の初日5月7日の朝、早朝ジョギングから帰り、いつもの習慣で何とはなしにテレビをつけた。番組の途中であったが、落語の修業により話し方を学び仕事に活用したいという商店主がプロの落語家に入門し修業する様子が目に入った。

 商店主が行った修業は話の仕方を教わるのではなく、楽屋で師匠にお茶を入れたこと、当日の高座で師匠の落語を聞いたこと、翌日師匠が贔屓にしてもらっている商店街の商店主と飲食を交え懇談したことであった。

 最初のお茶出しでは信じられないことではあるが茶碗に直接茶葉を入れお湯を注ぎ師匠にお茶を出したが、師匠から何も言われなかった。次の師匠の講座が終わったところで商店主の世話をしている弟子から、「落語では最初の入りの枕で如何に客を引き付けるかであり、そのために客受けする話を客の反応を見ながら話を切り出す。」、「客を引き付けるには枕の入りが重要であり、どのような話の切り出しをするかに苦労している。」ということを聞かされた。

 又、三番目の商店街の商店主との酒も入った懇談では「日常の暮らしをしている馴染みの商店主が普段生活して感じていること等の世間話から相手の気持ちを理解し、共感するとともに、講座の枕で使えそうな話題を探す。」、「師匠は手取り足取り落語家としての心得、話し方を教えない。芸は見て感じて自分のものにするのであり、盗むものである。そのために師匠の芸を盗み、顧客の暮らしから顧客への気持ちを理解する。」ということを言われた。

 コトラーのいう従業員の顧客に対するエクスターナルマーケティングにおいてはより高い顧客満足を得るためのホスピタリティに根ざした顧客とのコミュニケ―ションが不可欠である。単なるマニュアル通りということではなく顧客満足、高い顧客の支持を得るための日頃からの創意工夫による努力が必要である。

 落語を始めとした芸術の世界では独自の世界を築くため守破離ということがいわれるが、同様に講師課業も豊富な話術、クライアントの業務に通じた事例の設定等によりクライアントを引き付けるための絶えざる工夫が必要であると感じた。
以上

弊社の目指すところ

2016/01/04
岩本 亨

本年もよろしくお願いいたします。年末から商工団体向け会社案内の原稿を作成しています。冒頭の代表者挨拶をまとめながら、改めて弊社の目指すべき方向を整理してみました。以下、転載します。今後、加筆修正があると思いますが・・・。

 


地方創生や一億総活躍社会など国の政策を反映して、商工会・商工会議所の役割もクローズアップされています。発達計画の認定制度など新しい取り組みも行われています。

 

規模が小さな企業を会員としてお持ちの商工会議所、商工会等の商工団体に今求められているのは、聞き慣れない支援手法や目新しいノウハウ提供、奇抜なセミナー企画ではありません。

経営革新計画の策定件数、モノ補助等補助金の申請・受理数、マル経融資の実行数、会員向けセミナーの開催数等のカウントできる数字でその団体の企業支援活動の評価をする傾向があります。一方で専門家も計画策定や補助金の申請支援で、仕事をしていると錯覚している方が散見されます。

大切なのは、支援した企業の経営がしっかりし、社会貢献されること、従業員や取引先等の関係先が幸せになることです。

商工団体や専門家の企業支援は、経営者に基本を積み重ねることの大切さを理解してもらい、実践してもらうという普遍的なことです。これができていない経営者があまりにも多いことに驚かされます。

弊社は、特にこの大切な基本の実践を支援したいと考えています。自分で何ができるのかを真剣に考えている経営者の皆さん、熱い思いを持って活動している経営指導員の方々と一緒に仕事をしたいと常々考えています。

少しでもお役に立てることができれば幸甚です。


弊社が目指すのは以下の二つです。

  1. ポテンシャル相応の業績を上げていない中小企業の活性化

  2. ポテンシャルがありながら、経験が薄いために活躍できていない若手中小企業診断士の発掘・育成

 

商工団体様には以下の二つのサービス提供を中心にお役に立ちたいと考えています

  1. 専門用語を使わない、わかりやすく実践的なセミナー

  2. 日々の活動の積み重ねによる実績にこだわった、経営者に寄り添った支援

ご縁に支えられて

2015/12/07
岩本 亨

島根県信用保証協会のK氏とは企業再建・承継コンサルタント協同組合(CRC)山陰推進局の責任者として情報交換等させて頂いている。K氏の上司のM氏に私が小学生の頃、父の仕事の関係で隠岐に二年弱住んでいたことをお話しすると、「Kも隠岐にいたことがある」との返事。実は県職員住宅の隣同士で遊んでもらっていた一つ年上の「お兄さん」だと分かった。

10年ほど前、まだ私が関与していない頃のCRCの支援先に、鳥取県境港市でふぐ養殖等を手掛けているY社がある。その社長I氏と私は同い年。初めてお会いした際に「Tさんを知りませんか?」と聞いてみた。Tさんは私が隠岐在住の小学三年生の時、鳥取大病院に入院していて同室だった同学年の女の子。当時、境港市在住だった。I氏は「Tさんは小中学校の同級生です」と回答。

他にも、大学の剣道部で一緒に稽古した1年後輩とリクルート勤務時代の部下が同級生で同じ高校の同じクラスだったり、島根県浜田市の支援先の社長が私の地元の同級生の職場の先輩だったり・・・。そのようなご縁をたくさんいただいている。

個人的なつながりを探そうという気持ちが私自身にあるにしても、判明しているご縁は、結構多い方だと思う。人と人は手繰っていくとどこかで繋がるのだろうが、なんとも不思議な感じがする。

 

 

そんなご縁に支えられて、今年もあっという間に1年が過ぎ去ろうとしている。今年は去年よりも、悩める中小企業のお役に立てたのか?振り返りつつ、来年に向けてよりそうなれるように努力していきたいと思う。

今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

 

 

顧客の不満の受け止め方

2015/11/02
岩本 亨

この3ケ月の間に2件、食事中に気づいたことを店員に指摘した際に予想も期待もしなかった対応をされて戸惑った。

1件目は、とある地方空港のレストランでの出来事。出張からの帰途、夕食時のことだった。たまたま定食の炊き込みご飯に3mm四方くらいの小さなアルミ箔のかけらが入っていた。店員に「これが入っていたので、注意した方が良いよ」と伝えると、すぐにお店の責任者が出てきて「申し訳ありませんでした。食事代は結構ですので。」と言われた。私は全くそんなつもりがなく、ただ注意喚起のために話しただけだからと料金を支払いたいと言ったが、「今度また来てください。今後は今回のことのようなことが無いように指導徹底しますので」と断られてしまった。

2件目は、昼食時に混み合っていた軽食店でのこと。ホール係の店員が私の肩に接触し、持っていた水がこぼれ、私のスーツに掛った。「アッ!」と言ったきり、申し訳なさそうな顔をしつつ、謝りもせずにお客さんのところに行ってしまった。食事が終わってお金を支払う際、レジにいた店長らしき人に、状況を話し、忙しいから無理もないかもしれないが、注意した方が良いのでは?と指摘した。すると「申し訳ありません。お代は結構です」と言われた。

私自身の話し方や風貌が怖かったのかもしれないが、「料金をもらわなければ、良いでしょ?」と安易に対応された感じがして、心地悪かった。

私自身は少しでもお店の対応が良い方向になればと、親切心で言ったつもりだった。それを客の思いを聞こうともせず、お金で解決しようとされてしまった。こんな対応をされるのであれば、このお店にはわたしは二度と行かないだろう。皆さんはどう思いますか?

段取りの〝段〟はどこの〝段〟?

2015/08/03
岩本 亨

先日、新聞を読んでいて、何気なく書籍の広告を見て驚いた。前職の㈱リクルート勤務時代にお世話になったコピーライターの荒田雅之氏と大和ハウス工業総合技術研究所との共著、新潮新書の「段取りの〝段〟はどこの〝段〟? 住まいの語源楽」の広告があったのだ。

10年近くもお会いしていなかったが、携帯のショートメールを送ってみると、程なく返信があった。会食をすることになり、久しぶりにお会いした。10年経ったとはいえ、仕事で苦労した共通経験を持っていることと、同い年であることとで、二人だけの同窓会のようだった。

私も独立して10年、荒田氏も社員ライターから独立して同じくらい。「一緒に仕事をしたい」という共通認識で盛り上がった。愉快な一夜だった。

広告を見つけてすぐに書店でこの本を購入したものの、数ページめくっただけで、興味深い内容だと思ったものの、時間が無くて読めなかった。会った後で、読んでみると「几帳面」の面、沽券にかかわるの「沽券」、堂に入るの「堂」・・・。なるほどそうだったのか!と目からうろこのネタが満載だった。

日常会話の小ネタとしても使える、おススメの本です。